【文豪ストレイドッグス】幽霊少女は、今日河に落ちた

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敦side





僕の名前は敦



＿＿＿故あって



餓死寸前です




孤児院を追い出され、食べるものも寝るところもなく



かといって盗みをはたらく度胸もなく




こんな処まで来てしまった





生きたければ盗むか


奪うしかない＿＿


けど＿＿





――お前など孤児院にも要らぬ！――



―― どこぞで野垂れ死んでしまえ！――




二週間前の出来事が頭をよぎる




五月蝿い＿＿


僕は死なないぞ＿＿＿



きゅっと手を握り覚悟する




生きる為だ、次に通りかかった者




そいつを襲い




財布を奪う



……気配！





河から背中が流れてる



こ、これはのノーカンで……！






でもやっぱり見放しはできないので、助ける





「ええい！」




げほ、けほ、けほ



パチ



むくりと起きる



『……』




見たところ…僕と同じくらい？の少女




少女は、僕を見る



「き、きみ河に流されてて……大丈夫？」




『………』



少女の眼は非道く濁っていて、何も写していない




「君！名前は…？」




少女は、僕の質問に答えず、川を指した



「？」




見ると脚が流されてる






見なかった事には……！




やっぱり出来ないので、少女の様に助ける




「ええい！」





げほ、けほ、けほ




ぱちっ




サッと助けた人は起きる



「うおっ！」




「あ、あんた河に流されてて……大丈夫？」




「――――助かったか。
……………ちえっ」




「ちえっ」つったかこの人！？

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