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No,side
気味が悪いくらいに静かな夜。
月明かりだけが頼りの闇の中に、二人はいた
「…本当にここに現れるんですか?」
襤褸服をまとい、体育座りをする少年は、包帯を巻いた青年に聞く。
「本当だよ」
それでも、心配そうに此方をみる少年に青年は、安心させるように云った
「心配いらない。
虎が現れても、私の敵じゃないよ。こう見えても『武装探偵社』の一隅だ」
「はは 凄いですね、自信のある人は。
僕なんか、孤児院でもずっと「駄目な奴」って言われてて___
そのうえ今日の寝床も、明日の食い扶持も知れない身で」
青年が放った言葉は、少年を一層ネガティブにさせた
「こんな奴がどこで野垂れ死んだって、
いや いっそ喰われて死んだほうが_____」
青年は少年を一瞥して、開かれた窓の外を見た。
先刻まで雲に隠れた月が、光り輝いていた。
一層周りが明るくなる
「却説―――そろそろかな」
ガタン___
どこかで何かが落ちた物音がした
少年も其れに気づいたようで、ゆっくり後ろを向いた
「今……そこで物音が!」
「そうだね」
「きっと奴ですよ太宰さん!」
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カナ - みゃのさんさん» いえいえ!早速見に行ってきます!無理は禁物ですよ...! (2018年6月30日 19時) (レス) id: 5478457777 (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん(プロフ) - カナさん» ありがとうございます!早速直しておきました!ついでに新しい話も更新しました。作者は体が怠くても、無理していくようなヤツなんで、心配してくれるのはありがたいですね! (2018年6月30日 19時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - みゃのさんさん» 人形少女は地震の手の平を...の所です!更新頑張ってください!最近暑いので体調管理にも気を付けてくださいね! (2018年6月30日 14時) (レス) id: 5478457777 (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん(プロフ) - カナさん» ありがとうございます!その、地震のところってどこですか!?それと此れからも面白い!って思われるような作品にしていきますので、飽きないでください(。>д<) (2018年6月30日 12時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 面白いです!頑張ってください!46ページの所 地震 になってますよ! (2018年6月30日 8時) (レス) id: 5478457777 (このIDを非表示/違反報告)
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