【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ9)

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§店長§ ページ9

「綾崎、今日もうあがっていいよ」

『なんか工事現場の仕事みたいなセリフですね…ってあれ、俺今日午後最後までじゃなかったですか？』

「…さっきの、あんたの友達でしょ？みんな遊んでるんだし、行ってくれば？」

『いや、でも店…つーか客…』

「一応一番人が来る時間帯は過ぎたし、中三になったら受験でもっと忙しくなるんだから、今のうちに遊んどきな。」

『…あれ？てか、店長俺が中学生だって…』

「知ってるわよ。まあ一人暮らしも色々あるしね。良いから行ってきな」

そう言って、くしゃりと俺の頭を撫でる店長。
くそう…なんでいつも無駄に男前なんだ！
大好きだ！この人!!

『店長あいらーびゅー！行ってきます!!』

「発音悪っ！』

***

…ツナ君を発見した。
あの後すぐにツナ君たち一行に追いついて、声をかけようと思ったらツナ君と京子ちゃんがちょっといい雰囲気で座っていたので、自動販売機の影に隠れたのだ。
わあお、ツナ君モテ期到来！？
いいね、こーゆーの影からこっそり見るのとか俺大好きなんだよね！
さあ、一歩踏み出すんだツナ君…!!

はじけろ、青しゅ

――ドーンッッ

『は？』

今、明らかに日曜日の午後には不釣り合いな音聞こえたよね？
え、青春がはじけた音？そんな馬鹿な。
…気のせい？

―ドゴオッ！

気のせいじゃねえ！
すぐ後ろでなんか爆発した！え、なに！？

軽くパニックになっていると、爆発したところから何かがとばされて…それは勢いをそのままにツナ君に衝突した。

…、
ちょっと、まて。
――俺、このシーン知ってるぞ。
よく見ると、とばされてきたのは同い年くらいの、額に青い炎を灯した少年だった。

ってことはやっぱり…

「なんだあ？外野がゾロゾロとぉ…。邪魔するカスはたたっ斬るぞお!!」

…リング争奪戦？

『…なんか俺、巻き込まれるフラグたってるよね…』

いやあ悠介君、本当にいい世界に送ってくれたもんだよ。

おかげで全く退屈しないや、あはは。
うん、退屈はしない。

ただもう少し、平和だったらよかったかも。