【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ8)

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§バイト§ ページ8

『うふふ…昨日は楽しかったなあ』

「気持ち悪い笑い方してないで、このみたらし七番テーブルに運んで」

『はーい』

余韻に浸かってる場合じゃなかった。
そう、今は例の並盛商店街の団子屋でバイトをしているのだ。
今俺を叱りつけたのはこの店の店長だ。
女の人で、身長が高くて責任感がある。そして姉御肌。さあカミングアウトをしよう。この人俺のドストライクです。
あいらぶ店長。

『店長、みたらし運び終わったよ』

「ああ、じゃあそこのお客さんにそのアンコの団子三本渡して。」

『はいはーい』

今日は日曜日だからか、客が結構来る。
テーブルに座ってのんびり食べるためにお皿にのっけて持って行く人、そのまま歩きながら食べるべく、片手に持つ人。
外で待っている人に窓口から渡そうとしたら、見慣れた茶髪のツンツンが目に入った。

『アンコお待ちどーさま…あれ、ツナ君じゃん』

「えっ、A君！？」

向こうも驚いたように声をあげる。
ツナ君のすぐ後ろに、子供が三人と、同い年くらいの女の子が一人。子供はフゥ太君、ランボ、イーピンが見えた。なるほど、団子はこの三人のか。
で、女の子のほうは、

『京子ちゃんも来てたんだ。なんだいツナ君。休日に補修さぼってデートか。こんな可愛い子つれて…。しかも子供もできてたのか！三人も！』

「ええ！ち、違う、違うから！」

顔を真っ赤にして否定する。
うむ、ツナ君をいじるのはやはり楽しい。

「っていうかA君、なんで団子屋で…？」

『バイトっす』

「え、でも中学生」

『なに言ってるのツナ君、俺もう先月から高校生だったんだよ知らなかったのバカじゃないの(棒)』

「゛(棒)゛って入っちゃったー！」

休日でもツナ君のツッコミが休むことはないみたいだ。

『じゃ、俺そろそろ戻るから』

「あ、うん。」

…ちょっと俺も遊びたいなー、なんて思ったり。
でも流石にそろはワガママなので、妄想の中でだけ女の子に声をかける自分を描く。

「綾崎、ちょっと。」

『？』

店長に呼ばれた。

―――――
続きます。