【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ45)

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§大空戦§ ページ45

「大空戦では、7つのリングと守護者の命をかけてもらいます」

チェルベッロさんの言葉に違和感を覚えて…ああ、そうか俺がいるから「７つ」なんだ、と納得できた。
大空戦。ボンゴレとヴァリアーの最終決戦。
ボンゴレ側はまだ意識が戻ったばかりのランボ、ヴァリアー側も重体のルッス―リア、そして逃げ出したはずのマーモンがいる。(ひー君は二人を見て安心したみたいだった)
その後、死にもの狂いでとったリングを回収され、ルールを説明。当たり前だが、原作と同じ学校全体を使ったものだった。
チェルベッロさんからリストバンドが渡される。…これ、確か毒かなんかが出る仕組みだったような…。

「ではやるなら今しかないか…」

「え？」

笹川先輩がごほんと咳払いしながら言う。

『ですね。集まれごっくん、山本君』

「だからそのあだ名やめろ！」

と、言いながらも寄ってくるごっくんはホントツンデレな気がする。
10メートルルールでクロームっちたちも入ってることになってるし…

「「「沢田ファイッ！！オ―――！！！」」」

『…ツナ君』

「あ、A君…」

『…頑張ってな！』

「！うん！」

――――――――

『オッス、一昨日ぶりひー君』

「…やっぱそのあだ名変じゃねえか？」

『さあ、どうだろうか』

一階東側。
二日ぶりの、ひー君との再会。
あだ名で呼んだ時のひー君の、苦虫をかみつぶしたような表情と、それなのにあだ名を付けられたことにまんざらでもないような表情が混ざり合った顔が面白くて思わずケラケラと笑ってしまった。
すると、ひー君が少し驚いたように

「…二日前なんか落ち込んでたのに…ずいぶん元気だな」

といった。

『いや、ちょっとちゃんとツナ君と話したっていうか…。まあ、うん。ひー君こそマーモンたちの事見てホッとしてたじゃん』

「当たり前だろ。ルッスたちがいねえと、ボスが怒ったとき止めきれねえんだ。…つーか俺ら敵同士だろが。言っとくが、俺は戦いが始まったら迷わずてめえを攻撃するからな」

『俺もできる出来るだけそうするつもるだけど…できるかな』

ひー君が不思議そうな顔をしているのを横目に、リストバンドのモニターのツナ君を見る。
記憶が正しければ、そろそろだ。

グサッ

『！』

「っつ」

毒が、注入された。