§説教§ ページ32
いたいー、いてーよー
声に出して言うとさすがに怖い気がしたので声には出さず、心の中で呪文のように繰り返す。
ううむ。やはりシャマルに診てもらったはうが良かっただろうか。けどなあ、あの人変態だし。
いきなり人の胸を揉むような人はだれだって警戒心を持つはず。
しかし本当に痛い。まいったな、まだ家までは相当距離あるぞ。まだ並盛商店街の道だし。
「…綾崎?」
『?』
自分を呼ぶ声に振り返ると、そこには…
『…店長?』
「…何やってんのあんた」
しまった、ここの通りは店長の店があるところだった。
まさかこんな夜中まで起きているとは…。
「夜遊びしてたってわけでは、なさそうね。…とりあえず、入りなさい」
店長が俺の横腹を見ながらいった。
さあもうこれで逃げられないぞ綾崎A。
…本当にどう説明しようか、これ。
***
『…、あのですね店長、これは…』
「いい。今のあんた、絶対ウソつこうとしたでしょ。ウソつかれるくらいなら、なんも知らないほうがマシ」
包帯を巻かれながらなにか言おうとしたら、ストップをかけられてしまった。
…あれ、俺今なに言おうとしたんだっけ。
…忘れちゃった。
首をかいていた手で包帯をさすって、お礼を言う。しかし、手慣れた手つきだった。けど、店長が何も聞いてこようとしなかったので、こちらもなにも聞かない。
「…あのねぇ」
いよいよ何か聞かれるかも。さすがに。
と、思って身構えていたら、
「あんたまだ子供なんだし、もっと人を頼りなさい。友達だって頼っていいの、なんのための人間関係よ。助け合うための人間関係でしょ?だいたい、今の傷だって内臓まで行ってなくても、そうとう深かったんだからね。痛いなら痛いっていいなさい。苦しかったら苦しいって叫びなさい。助けてほしかったら助けてって手を伸ばしなさい。頼っていいの、助けられていいの。抱え込むな、心配するでしょ。ちゃんと、考えれるでしょ。綾崎は頭がいいんだから」
そういって、俺を抱きしめた。
あれ…、俺、なんで説教されてんだろ。
「今日は帰ってちゃんと寝なさい」
『…はい』
「お腹出して寝ないで、歯も磨きなさい。帰り道、変態には気をつけて」
『…う、』
ああだめだ、まって。
『…さようなら』
なんで、店長も、
≪巻き込んで、ごめん≫
ツナ君も、
俺なんかの事、心配してくれんだろう。
ラッキーアイテム
デニムタイトスカート
ラッキーカラー
あずきいろ
月の二人
「本編で俺ら、結構仲良かったよな。」『あーこれからもっと仲よくなるらしいよ』「まあ俺、お前の事嫌いではないよ」『奇遇だね。俺もだよ』
133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薬泉(プロフ) - みなさん、第三段でまた会いましょう。 (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» 友達と池袋行ったり、DVD見て過ごせたりb (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
闇音紅Ψ雪音銀牙(プロフ) - 薬泉さん» 銀牙「いいことあるのか?」紅「えー、なになにー?いいことあるの?」 (2013年1月25日 21時) (レス) id: e76357bb55 (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 凉さん» 変換ミスっt(( (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» まあ、悪いことばかりじゃ無かったんだけどさww (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薬泉 | 作成日時:2012年10月20日 23時