【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ22)

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§月§ ページ22

「あ、A君！」

『おおツナ君。ばんわー』

鞄にナイフ、心に愛を持ったのを確認して家を出た。五分前にはつく予定で来たのに、校庭に入ったらもうみんないた。んーさすがに獄寺君は不在か。

「「お待ちしておりました」」

『またしちゃってすみません。でも、五分前でしょ？』

例のごとくチェルベッロのお姉さん二人が言う。
ふむ。どちらも好きなタイプだ。

「ヴァリアーの皆様は、もう来ております」

ああ、それで「待ってた」なのか。
校庭の向こうを見ると、黒い隊服を着た人たちがいた。…そういえば俺、自分の対戦相手についてなんも知らない。目を凝らしてみると、一人だけ原作でみたことのない人がいた。
…フードかぶってて顔見えない。ちぇ。

フードっていうと、そういえばバイト帰りにあったお兄さん思い出すな。あの、タヌキのフードかぶったお兄さん。
まあ、今は関係ないな。

「それでは、時間になりましたので、フィールドに移ります。」

***

「今宵のフィールドは校舎の一階、東側です。」

「なお、北側は使用できないため、強制的に行き来ができないようにさせてもらいました」

強制的っておま、これ北側壊されてんじゃん。
雲雀さん怒りそう。とばっちりだけは喰らいたくない。

『じゃあ、東側の一階なら、どこにも行っていいってこと？』

「はい。ですが、それだけでは月の守護者にふさわしいかどうか決められないので、」

パッ

『お』

チェルベッロさんがスイッチをおすと、周りが真っ暗になった。
うわすごい、月明かりすらないからなんも見えねえ。

「月の守護者の使命は、「暗闇を照らし、未来へ導く光明の三ヶ月」。なにも見えない状況で戦ってもらいます。」

「また、30分以内に決着がつかなかった場合、昨夜と同じく一階がにしかけてある爆弾が爆発します」

「ええ！？」

ツナ君が驚いて声をあげる。
うん、まあだいたい昨日の獄寺君と同じようなかんじか。

『ん、だいたいわかったよ。じゃあいってくる』

「A君、気を付けてね！」

「頑張ってこいよー」

『おー』

ちなみに円陣もちゃんとやった。そりゃあもうノリノリでな。

――――
続く。