【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ15)

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§整理§ ページ15

―――状況を整理しよう。
この世界に来て何度目かになるかわからないが、とりあえず状況を整理しよう。

綾崎A14歳、医学部美術委員で、将来的には医学系の薬剤師になりたいから、日々勉強もしていた。
割と明るい未来が待っている、はずだった。

それがひょんな事から通り魔に殺され、漫画「家庭教師ヒットマンリボーン」の世界に来た。

まあここまではいい。うん、殺されたって言ってもまあ生きてるし。

だがしかし、

今日の朝、新聞とチラシをポストからとろうとしたら、手紙が入っていた。

手紙の内容は、「月はお前に託す。ツナの力になってくれ」とか書いてあって、一瞬宛先を間違えたか、イタズラかなにかかと思った。
だが、その考えは手紙の中に一緒に入っていた、変な形に欠けたリングによって砕かれる。

ありえねえ。

しかも「月を託す」の意味が分かっちゃって、なんか悲しいよ。月なんて属性なかったでよね？つかこの手紙入れたの家光さんかな。意外と字が綺麗だけど。

―――状況の整理は終わった。次の行動に移ることにする。

『と言うわけで、これはどーゆー事なのかな、悠介君』

「わかった、わかったからウォークマンそんなに強く握らないで、壊れるよ」

いかんいかん、軽いパニックのせいで力みすぎた。あ、手汗が…。

「まあ、《もしも》の分だけ未来はあるし…、君が来たことで変わっちゃったとか？」

『適当な神さまだね！え、これ、俺このまま守護者やるパターンなの？』

「そうでしょ。じゃないと、沢田綱吉たちの方が負けて未来が変わっちゃうかもよ。君が守護者をやらなかったせいで。」

『おーまいがあ』

「発音悪っ」

あれ、前にも店長に同じようなツッコミされた気がする。

俺、守護者はやる気なかったんよ。
いや、ヴァリアー戦や「死」には興味があるとも。自分でナイフ作っちゃうくらいだし。
でも、それはあくまで傍観者的立ち位置からって感じなわけで…。

『やるしかないのかな～…？』

「ないだろうね」

綾崎A、本日からボンゴレ月の守護者をやることになりました。