弟のなか.6 ページ35
「まだ帰ってこない…。」
遅くなるとは言ってたけど遅すぎだよぉ。
今はソファーの上で三角座りをし、半泣きで兄ちゃんからの連絡を待っている状態だ。
兄ちゃん、汚いおじさんにあんな事やこんな事されてるんじゃ……!?
はやく…、はやく帰ってきてよ…。
ピンポーン〜♪
少しウトウトしかけたところで、インターホンが鳴った。
僕はガバッと立ち上がり、ダッシュで玄関へ向かった。そして扉を開けるやいなや、扉の向こう側に居る兄ちゃんに抱きついた。
いや、抱きついたはずだった。
「…………硬い。」
に、兄ちゃんじゃない。この抱き心地……違うっ。
やばいやばいやばい。こんな時間に訪ねてくる人なんていないと思って兄ちゃんだとばかり…。
もしかしなくても僕…知らない人に抱きついちゃってる…??怖くて顔を上げられないよぉ。
兄ちゃん、汚れた僕を許してください(涙目)
「そっちから抱きついておいてその一言は無いでしょ。」
「ふぁっ!?」
またもや半泣き状態である僕の上から聞こえた声は、想像していたものとは違い聞きなれたものだった。
声の主は…そう、天月君。
なんで天月君が?
抱きついている相手が、知人であることが分かると僕はようやく頭をあげた。
すると、呆れている天月君と天月君に担がれて気持ちよく寝ている兄ちゃんの姿が目に飛び込んできた。
「あっ、天月君なんで兄ちゃんと!?」
「え、Aってまふ君のお兄さんだったの!?」
「「えぇ〜!?」」
近所迷惑な二人の声が、アパートの廊下で響き渡る。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
878人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
歩 - 多分これ更新されないだろうけど待ってます。あ、評価400にしました( ・´ー・`)ドヤッ (2019年3月30日 1時) (レス) id: 73d0051162 (このIDを非表示/違反報告)
あーるぴーじー - 最高…です!!!神作者さまああああ!!!!!!まふくんに攻められるとか…私得…←腐女子なんですよはい…←まあ、私を腐らせたのは、【まふくん】ですけどねっ!!!まふくん天使!!長文失礼しました!! (2018年8月14日 19時) (レス) id: e408dac566 (このIDを非表示/違反報告)
ルア - この作品面白いですね (2017年12月17日 17時) (レス) id: 3c6a70420e (このIDを非表示/違反報告)
マキ松ミツバ(プロフ) - うわあ!更新されてる!!嬉しい…(*>_<*)私は家畜同然ですが、立花さんこそ神ですよ!!というか、レスが来た日が私の誕生日で何か感動…思わずコメントしてしまったwこれからも応援してます!!頑張ってください!!! (2017年12月8日 16時) (レス) id: 9f2b3a1d33 (このIDを非表示/違反報告)
立花 - コメ返の誤字は見逃してくださいヒイイ (2017年12月6日 0時) (レス) id: 1f1b0308c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:立花 | 作成日時:2016年9月25日 0時