1 見知らぬ場所 ページ1
「.....もう朝?」
騒がしい物音で目が覚める
昨日は、、、何をしてたっけ??
あぁそうだ、
昨日はリスナー達と青鬼ごっこの配信して、、、、、もしかしてそのまま寝落ちてしまったのだろうか?
配信を切った覚えがないし、もしかしてまだつけっぱなし?
寝息やら寝言を配信してしまっていたかもしれない
早く配信切らなければ、と身体を起こす
『い゛ッて!!』
ゴンッと頭が何かにぶつかる
え??何にぶっつかった???
そういえば窓から太陽の明かりすら入ってこない
おかしい
周りを見ても一寸先すら見えない闇
目を凝らし、手探りで辺りを探る
どうやら何か箱状の物に閉じ込められているらしい
え、なに?拉致??なんで???
「やべぇそろそろ人が来ちまうゾ。早いところ制服を……」
すぐ近くから声が聞こえる
聞き覚えのない声
まさか俺を閉じ込めた犯人だろうか
もし目を覚ましたことがバレたら殺されなねない
両手で口を塞ぎ息を殺す
「うーん!!!この蓋、重たいんだゾ。
こうなったら………奥の手だ!ふな"〜〜〜〜それっ!」
『え゛!!』
真っ暗な闇が青い炎で照らされる
拉致、青い炎
どれも現実ではあり得ない話で、でもそれが確実に今起こっている
「さてさて、お目当ての……って、ギャーーーーー!!!!オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
『うわぁぁぁああ!?!?!?!』
灰色の毛並みの猫、のような生き物
その生き物の鼓膜を破る勢いで叫ぶ
「うるさいんだぞ!!!バレちまうだろうが!!!」
そう言われ頭を叩かれる
近くでよく見ると耳からは炎が出ているし、尾の先は三つに割れているし、どう見ても普通の猫じゃない
周りを見渡すと、棺?
沢山の棺が開いている部屋、なんだよここ
「目の前の俺様を無視するとはいい度胸なんだゾ!
このグリム様に目をつけられたのが運の尽き!」
周りに炎が舞う
「オマエその服をよこすんだぞ!」
『キャーーー!!!!変態!!!!!』
服を掴んできた手を振り払う
よく見たら昨日まで来ていた服ではなくなっている
なんだこれどうなってんだ
「コイツ!待つんだゾ!!!」
振り払い距離ができた先に全速力で駆け出す
こんなわけの分からない所で死ぬわけにはいかねぇんだよばーか!!!
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きう - rdは陰キャだからイグニかと思た← (2021年3月23日 0時) (レス) id: 020f8e08d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりり | 作成日時:2020年11月8日 21時