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【ab side】
落ち込んでいる目黒を元気づけようと、メシに誘った。
いつも３人でよく行く居酒屋に行こうかな、なんて考えていたんだけど…
待てよ、これはチャンスかも？
目黒に俺の想いを伝える絶好のチャンス。
落ち込んでいるところに付け入るようなタイミングではあるんだけど、、、逆にこの機会を逃すとずるずると言いにくくなってしまうような…
目黒が帰り支度をしている間、自然に遠ざかるように扉の前に移動すると、とっくに支度を終えていた照も俺の後に着いてきた。
「阿部、いつもの店でいい？」
「あー待って、照。」
「ん？」
「あの、今日さ、、そのー……」
「なに？……あー、そうゆうこと？俺は邪魔者ってことね？」
照がニヤニヤしながらそう俺に問い掛ける。
「え⁉︎今ので分かったの？」
「当たり前だろ！俺を誰だと思ってんだよ？」
「ふふ、……ありがとね。」
「まぁ頑張れよ！いい報告を待ってるからな！」
「うん、頑張ってくるよ。」
会社の前で照と別れて、俺も反対方向に歩き始める。
目黒は照が帰っていったことに不思議そうな様子を見せたものの、一応納得してくれたようだ。
さて、２人でメシとなると駅前にあるいつもの定食屋とゆうのが定番な訳なんだけど、、今日は少し遠回りして向かおうと思う。
”大事な話をしたいから。”
いつもと違うルートにも目黒は何も問い掛けることなく静かに後をついてきてくれている。
何か会話をと思えば思うほど緊張して余裕がなくなってきて、黙々と目的地を目指した。
到着したのは、公園内にある一つの小さなベンチ。
前に目黒が俺に告白をしてくれたところだ。
覚えてるかな…？
「目黒、、、ちょっとそこ座らない？」
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作者名：milk tea | 作成日時：2022年6月14日 6時
