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俺の言葉を聞いた目黒は一瞬、抱き締める力を強めた。
そして腕を解いて俺の瞳を見つめる。
色気を纏った男の表情をした目黒の顔がゆっくりと近付いてきて、すぐに唇同士が重なった。
何度も何度も角度を変えて繰り返される口付けと、
いつもとは違う様子の目黒に、俺の心臓のドキドキが加速していく。
しばらくして唇が離れ、再び抱き締められたら目黒がポツリと話し始めた。
「…俺、付き合って割とはじめの頃に調べたんだ。…男同士でする方法、、、想像はしてたけど、どう考えても痛そうだし、阿部くんの身体に負担かけるのが怖くて、、ずっと我慢してた。でさ、、」
………ん？
「あー、待って待って、、！ごめん、話してる途中で、、
あの…ちなみにさ、俺ってそっち側ってゆうことなんだね？」
俺は目黒の話の腰を折って、
気になった部分だけを聞き返すと、
「へ？」
目黒からはいかにもマヌケな返事が返ってきた。
抱き締めていた腕を緩めて、俺の顔を覗き込んでくる。
「いや、、実は俺も前に調べてみたことあるんだけど…上と下ってゆうの？俺は普通にどっちがどっちなのかなーって思って、、」
目黒はキョトンとした表情で俺を見つめている。
「俺は、、、阿部くんを抱きたい。」
ですよねー…
まぁ絶対そう言うと思ってたからもういいけど…
念のための確認のつもりでした。
「………じゃあ、、お手柔らかによろしくお願いします。」
「うん、、わかった。」
そう返事をして微笑んだかと思うと、目黒は突然俺の耳を口に含んだ。
「あ、めぐ、、ちょっと…まって、、っん、」
何とも言えない感覚、ゾワゾワする。
俺って耳がこんなに弱かったんだ。知らなかった。
頭の中でどこか冷静に思考する自分と、冷静を保っていられない胸の鼓動。
「今までずっと待ってたから、、俺もう無理かも、、」
「っんぁ……」
「好き、亮平くん」
「あ、、急に…名前で…よぶ、な…」
目黒に耳を舐められて、ダイレクトに聞こえる水音に、刺激に…
なんか…無理。身体の力が抜ける…
「ねぇ、ベッド行こっか？」
「……うん、」
力が抜けきった俺は目黒のがっしりとした腕に支えられ、寝室へと向かったのだった、、、。
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作者名：milk tea | 作成日時：2022年6月14日 6時
