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２人で目黒の家に帰ってきた。
もう時間も遅いからと先にお風呂に入るように促され、備え置いている着替えを持ってさっとシャワーだけ済ませる。
俺が戻ると目黒も入れ替わりで風呂へ向かっていった。
ソファーに座って特に見たい訳でもないテレビを眺めていると、しばらくして髪を乾かし終えた目黒が隣に腰掛けた。
「さっき岩本さんと何の話してたの？」
問い掛けられ、目黒の方に顔を向ける。
「んーっと…」
視線を彷徨わせながら言葉を選ぶも、、
…なんて答えようかな、、
「えっと、、実は…照に悩みを相談してた。」
「悩み？……それって、、俺には出来ない相談？」
目黒がこちらを伺うような視線を向ける。
「うーん、、てゆうか…目黒とのこと。」
「え、、俺…何かしちゃった？」
「……性 欲が強いらしい目黒は一体どこで処理してきてるんだろうね、って照に相談してた。」
俺の言葉を聞いて、目黒ははっと驚いたような顔をした。
あぁ、、俺はまたこんな言い方を…最低だな。
目黒は何一つ悪いことなんてしてなくて、俺が勝手にモヤモヤしてただけ…
さっきも照に怒られたばっかりなのに。
「もしかして、さっきの課長との話聞こえてた？」
「……うん。」
「嫌な思いさせたなら本当にごめん。でも俺、阿部くんのことしか考えられないよ、、」
「…分かってる。俺の方がごめん、嫌な言い方しちゃって…」
”お前、めちゃくちゃ愛されてんじゃん。まじで心配することないと思うけど？”
ふいに思い出したのはさっき照から言われた言葉。
「…ほんとはさ、、付き合って3ヶ月も経つのにキスより先に進まないのは、俺に魅力がないのかな…って相談してたんだ。」
「阿部くん……」
「ごめん、、突然そんなこと言われても困るよね！……俺は目黒と一緒にいられるだけで十分幸せだから、気にしないで？」
言い終えた瞬間、目黒が俺を抱きしめた。
「……め、ぐろ？」
「阿部くんに魅力がない訳ないじゃん。魅力しかない。
俺、、キスより先もしたいよ。めちゃくちゃしたい。」
自分の顔がどんどん熱くなっていくのがよく分かる。
恥ずかしい、、でも、俺からもちゃんと伝えないと…
背中に腕を回して抱き締め返すと、耳元で目黒の低く艶っぽい声がした。
「……いいの？怖くない？」
「俺は……目黒となら、、怖くない。」
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作者名：milk tea | 作成日時：2022年6月14日 6時
