素直なあなたに2 (ページ32)

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同じ部署の上司や同僚たちとの飲み会。
人数が多くてテーブルを2つに分けて席に座った。
照と俺は同じグループで、他にも何人かの同僚と一緒に飲んでいる。
目黒は向こうのテーブルで、酒好きの上司に絡まれてるのはいつもの事だ。

飲み会も中盤入ってきた頃、目黒の方のテーブルから聞こえてきた会話。

「目黒ってめっちゃ性欲強そうだよなー！w」

「何言ってんすか！」

酔っぱらって出来上がった上司が目黒に対してそんなことを言っている。あんな下世話な話をあぁも大声で、、

「まぁでも強い方だとは思いますけどねw」

「やっぱりー？わはは！」

目黒もいい感じに酔っ払っているから、恥ずかしげもなくそんな返答をしている。

てか…お前のどこが強いんだよ！全然じゃん。
じゃあどこで処理してんだよ。

俺が黙って目黒のテーブルの話に耳を傾けていると、照が心配そうに話しかけてきた。

「阿部？どうした、気分悪い？」

「えっ？…あ、いや！大丈夫だよ！」

そう言って慌てて笑顔を見せると、照もくしゃっと微笑み返してくれた。

「だよな！流石に潰れるにはまだ早ぇーよな！」

「うん。……照さぁ、この後飲み直さない？」

「俺は全然いいよ。珍しいね、阿部からなんて」

部署の飲み会がお開きになると、各々帰宅する人や次の予定を立てる人がいる中、俺と照はそそくさとみんなの輪の中を抜ける。

さっきの場所から少し離れた所に着いてから、目黒にメッセージを送っておいた。

”照ともう1軒だけ行ってきます。”

目黒はまだ上司に絡まれているのか、メッセージに既読のマークが付く様子もなくて今日に限っては助かる。
”俺も一緒に行く！”なんて言い兼ねないから、、
今日は、いつも的確なアドバイスをくれる照に話を聞いてもらいたいんだ。