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「おい佐久間、俺に彼女がいるとか康二に喋ったんだって？」
その日の夕方、社内の廊下で偶然会った佐久間を休憩室へと連行した。
「およ？彼女とは言ってないけどー、恋人がいるとは言った！康二が勝手に彼女って変換しちゃったんだなー。」
「さっき康二から急にその話振られて焦ったじゃん！」
「そうなの？ごめんってー」
「しかも、、どこまで進んでるの？とか聞かれたし、、」
「好奇心旺盛な奴だなwんで？何て答えたのー？」
「は？」
「いや、康二にじゃん。俺も聞きたーい！阿部ちゃんたちって一体どこまで進んでんの？」
佐久間もキラキラと好奇心旺盛な目を俺に向ける。
「別に、、何もないけど…」
「えー何もないって？俺には教えてくれないってことー？」
「いやだから！…別に何もしてないってことだよ、、」
佐久間はさっきまでのキラキラした表情から一転、キョトンと不思議そうな表情に変わった。
「ん？ちゅーは？」
「それは、、するけど、、、」
「それ以上は？」
「……………まだ、、」
「えーーー‼︎まじで？お前ら健全過ぎない？3ヶ月も付き合ってるんでしょ？お泊まりもしてるんでしょ？何で？？」
そんなの知るかよ！
てかこれ休憩室でする話じゃないから！
何で？何で？と煩い佐久間を置いて自分のデスクに戻ってきた。
はぁ、、、。
”何で？”って聞かれても俺だって分からない。
むしろこっちが聞きたいくらいだわ！
目黒の家に泊まりに行くと、向こうからベタベタくっついてきたりキスだってしてくるけど、いつもその先に進むってゆう雰囲気にはならないんだよなぁ。
いや、それでも1回だけあった。
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作者名：milk tea | 作成日時：2022年6月14日 6時
