素直なあなたに2 (ページ26)

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少しの沈黙の後、ラウールが言葉を発した。

「付き合ってるって、、恋人同士ってゆう意味ですか？」

「…そうだよ。黙ってて悪かった。」

俺は尚も下を向いたままで答える。

再び返事がなくなり、反応が気になって思わずチラリとラウールの表情を確認すると、、、

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すっげーキラキラした瞳をして、顔の正面で手を合わせている。
そして俺の目を真っ直ぐに見つめて口を開いた。

「めっっっちゃ！お似合いじゃないですか‼︎‼︎目黒さん何でさっきからそんな暗い顔してるんですか？めっちゃ良い報告じゃないですか！」

「……へ？」

「僕すごく嬉しいです‼︎」

「お前、、阿部くんのこと好きなんじゃなかったの？」

「はい！僕阿部さんのことめちゃくちゃ大好きです！あんなに良い人初めて出会いました！僕が勝手に転んだのに、”自分が声掛けるの遅れたから”って責任感じてくれるんですよ！そんな人います？もう僕、それ聞いてビックリして！一瞬で阿部さんのファンになっちゃいましたー‼︎」

ラウールは息継ぎもせずにスラスラと話しきった。

「ファン？…えーっと、、そうなんだ。」

「はい！うわー‼︎阿部さんと目黒さん、大好きなお二人が恋人同士なんて！何かもう、最高過ぎます‼︎‼︎」

そう言ったラウールは幸せそうな顔をして天を仰いだ。

「あーうん、ありがとう。」

ラウールにとっての阿部くんは、、、
いわゆる”推し”ってことで合ってるかな？

その後はラウールからの質問攻めに応えて、お開きとなった。

とゆう経緯を翌日、合同での飲み会後も何かとこの件で気に掛けてくれていた岩本さんに報告すると、

「まじか。初めから勘違いだったんだな。」

「そうみたいですね…」

「後で深澤シメとくわ。」

「…よろしくお願いします！」

俺は岩本さんに深々と頭を下げた。

この騒動の原因は全てふっかさんとゆう事で落ち着いたのだった。