素直なあなたに2 (ページ21)

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その数日後のこと

「阿部くん！明日の仕事終わりにさ、経理部の人と飲みに行かない？」

「…え、経理部の人と？」

「うん、ラウールに阿部くんのこと紹介したくて。」

「えっ⁉︎紹介って⁉︎……どうゆう？」

「いや、流石に付き合ってることは言ってないよ？俺が尊敬してる大好きな先輩に会わせたいって言った。」

「あー、そうなんだ。」

目黒なりに俺を安心させる為に色々と考えてくれたんだろうな。
ただ既にラウール君とは以前に一度会っていて、その上で不安が増したのだとは今更言えない。あと会った事をまだ言ってなかったのも今更かなり言いづらい。

「ラウールも同じ部署の仲良い先輩と一緒に来たいって言ってたから何人かで行くことになるけど、、どうかな？阿部くんが嫌ならやっぱりやめとくよ？」

「ううん、大丈夫。行くよ！」

「ほんとに？よかったー！ラウールまじで良い奴だからさ！
……あ、でも俺が好きなのは阿部くんだけだからね？」

「ふふ、分かってる。ありがとね。」

目黒が俺のことを大事に思ってくれてることは十分伝わってるから、もうとっくに不安なんてなくなってるよ。

「明日は金曜日だし、終わったら一緒にうちに帰ろうね？」

「うん。」

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