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目黒の家に到着すると、2人でソファーに腰を下ろす。
「で、なに悩んでたの?」
早速本題か、、、
目黒が優しい声色で俺に問い掛ける。
「悩んでたってゆうか…えっと、その、、」
「あ、阿部くん待って!ちょっと待って!」
「え?」
「ちなみにだけど、、別れ話とかではないよね…?」
不安げな表情でこちらを見つめる目黒。
「いや!違う違う!そんな訳ないじゃん!」
「よかった。やっぱり別れたい、とか言われたら俺立ち直れないからさ、、ごめんね?続けて下さい。」
2人の間に少し笑みが溢れる。
俺もよかった。目黒がそんな風に思ってくれていると知れて。
…もしかして今のって俺の不安を取り除くためにわざと聞いてくれたんだったりして、、、
「じゃあ正直に言う、、けど先に言っとくと俺めっちゃ重い奴だからね?こんな風に思ったの初めてで、自分でも驚いてるんだけど……引かないでね、、」
「分かった。」
「……俺さ、、実は目黒が俺なんかよりラウール君のこと好きになっちゃうんじゃないかと思って、不安だった…」
こんなこと言ったら呆れられちゃうんじゃないかな、とゆう気持ちもあって目黒の顔を見ることが出来ない。
俯いたままだったけど勇気を振り絞って正直に話したものの、目黒からはすぐに返答はなくて、、やっぱり俺のことなんて呆れちゃったんだな…と更に不安になって目黒の顔をチラリと見上げると、、何とも言えないポカーンとした表情。
「…え、、目黒聞いてた?…それとも、やっぱり俺が重たいし女々し過ぎて引いちゃったんだよね?」
「そんな訳ないじゃん!…え?てか何でそう思ったの?」
「えーっと、、何でって言われると…うーん、何でかな…?
あ、だからって2人で会ってほしくないとかそうゆうんじゃないからね?俺だって照と2人で飲みに行ったりもするし、束縛したい訳じゃなくて、、」
お互いに少しの沈黙の後、
目黒が徐に俺の頬を両手で挟み込んだ。
「阿部くん。もう一回ちゃんと言うけど、俺はほんとに阿部くんだけ。それ以外はマジで考えらんないから。俺はこれからもずっと阿部くんと一緒にいたいし、何なら束縛だってしてほしいぐらいだよ?」
「お前のこと信じてるから束縛なんてしないし、、
……俺も目黒とこれからも一緒にいたい、、」
目黒が嬉しそうに微笑んだ。
「うん。ずっとだよ?ずっと一緒にいようね。」
そう言葉を交わすと、だんだんと隔てる距離がなくなって唇が触れ合った。
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作者名:milk tea | 作成日時:2022年6月14日 6時