素直なあなたに2 (ページ14)

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【mm side】

ある日のこと

社内間での交流とゆう名目で他部署と合同の懇親会が開催されることになった。今までも不定期に行われているもので、どっかの部署の若手社員たちが中心となっていつも企画をしているそうだ。

まぁ懇親会とは名ばかりで単に“みんなでワイワイ酒を飲もう！”とゆう内容なんだけど。

今回は阿部くんも岩本さんも既に先約が入っているから不在で、俺も面倒だし欠席しようかなーなんて阿部くんに溢すと、

「交流会なんだし行ってくれば？普段あんまり関わらない部署の人と顔見知りになっておくと、今後も何かと助かるよ？」

と背中を押された。
阿部くんもこれまで何度か懇親会に参加して、他部署の知り合いが何人か出来たらしい。

あぁ…確か俺が前に一度だけ参加した時は、阿部くん目当てで行ったんだったなー。あの時はまだ部署が違ったから、普段なら会う機会も話す機会もほとんどなくて、、

あの懇親会で仲良くなろうと意気込んで行ったものの、なかなか近寄るタイミングがなくて上手くいかなかったなー、、なんて今では懐かしい思い出だ。

前の部署の奴らもいるだろうし、久しぶりに行ってみようかな。

.

懇親会当日
仕事終わりに開催される店へと向かう。

到着して辺りを見回すも阿部くんと岩本さんがいないのは当然のことだが、、、佐久間さんも来てないんだ…
普段仲良くしてくれてる人がいないのはちょっと寂しい。

とりあえず前の部署の仲の良い奴らを見つけて合流した。

数人でテーブルを囲んでダラダラと話していたのだが、１人が何かに気付いたように入口付近を指差す。

「あ、あの子！秘書課の◯◯さんじゃない？」

「ほんとだ！今日は来ないのかと思ってた。」

「なぁ、話しかけに行かない？」

「行こう行こう！」

なんて言って盛り上がってる。
みんなが女性の元へ向かおうと立ち上がるも俺はそのまま動かずにいると、その内の1人が俺に気付いて問い掛けてくる。

「目黒は行かないの？」

「いや、俺はいいや。興味ない。」

「お前さては彼女出来たな？」

「あー、まぁそうだね。」

「やっぱりなー！イケメンは困らなくていいな！俺もちょっと行ってくるわ！」

「おう、また後でな！」

彼女…ではないな、、、彼氏？
うーん、、まぁでもそうゆう理由とゆうことに間違いはない。
俺はまじで阿部くん以外興味ないから。