素直なあなたに2 (ページ1)

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翌日、

照に宣言したことで俺の決意は固まった。
目黒に俺の想いを伝えるんだ！

と、意気込んでいたのは昨晩までの話……

いざ目黒に会うとなると、はじめの威勢はどこへやら、、

何て伝えればいいんだ？

”俺もお前のことが好きだ！”
こんなこと突然言ったら引かれない？

てかその前に…俺たち昨日書庫でキスしたじゃん。
しかも俺おもいっきり逃げちゃったし。
あー、、今日どんな顔して会えばいいんだよ…
めっちゃ気まずい…

そんな思いを巡らせながら出社したのは今朝のこと。
営業室に入ると目黒はまだ来てなくて、先に来ていた照といつも通り休憩スペースでコーヒーを飲んで雑談をしていた。

「はぁ…」

「なに？どうしたの？」

「目黒にどう伝えようか悩んでんの。」

「あぁ。…え？まさか一晩中ずっと考えてたの？」

「そりゃそうじゃん。他のこと何も手に付かないよ。」

「まぁ焦んなって！早く伝えてやれって言ったのは俺なんだけどさ、、そうゆうのはお前のペースでいいんだよ。
無理やり絞り出した言葉より、お前が言いたくなったタイミングで、その時伝えたい言葉を言った方がちゃんと目黒にも伝わるんじゃね？」

「そうかなー、、、」

「ははは！目黒のせいでめちゃくちゃ悩んでんじゃん！」

「ほんとそれ。笑い事じゃないよ？」

「あーこのこと、早く目黒に言ってやりたいわ。」

「いや、急に声デカいから！絶対やめてよ？」

照がニヤリとしながら突然今までの声量よりはるかに大きな声で発した言葉に俺が小声で抵抗していると、

「何を俺に言いたいって？」

背後からそんな声が聞こえてきて、嫌な予感に慌てて振り向くと目黒がキョトンとした表情で立っていた。

照…目黒がいるの知っててわざと聞こえるように言ったな？
相変わらずニヤニヤ顔の照を睨み付ける。

「いや何でもないから！仕事のことだよ！」

「え、何？じゃあ尚更ちゃんと言ってよ？」

「後で言うから！お、俺先に席戻るわ！」

照を置いて自分の席に戻ると、後をついてきたらしい目黒も間髪を入れずに俺の目の前にある自分のデスクについた。

その様子をチラリと盗み見ると目黒も何か言いたげに俺の方を見ていて一瞬お互いに目が合ったのだが、ちょうどのタイミングで俺のデスクの内線電話が鳴り響いた。