【ｲﾅｲﾚ】我らの戦うメイドさん！！！【ｲﾅｺﾞ】 (ページ37)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:21,054 hit

メイド録33/インフルaに感染したので更新が底辺になります。ごめんに！ページ37

"お前を知ってから判断する"
そう言った神童の目はとても真っ直ぐだった。

うーん、この、うーん……。
大丈夫かなこのお坊ちゃん。自分で言うのもあれだけど、控えめに言っても身近にこんな危険人物いたら普通に考えて危ないってわかるでしょ……。
大丈夫かなこのお坊ちゃん(2回目)

『あー……うん、好きにして。私も好きにするし…。』

やや引き気味なのは許されたい。
いやいや違う、要は捉えようの問題だよねこれ。
神童くんは人から聞くよりも自分で見て聞いて体験して認識するタイプなんだよ！
多分。知らんけど。

私が引いてる間に彼の後ろに霧野がやって来た。
そう言えば彼も助けてくれたうちの一人だよな…桜田門を捕らえてくれてたし。
最後振り切られてこっちに来たけど。

「綾代！大丈夫か首？」

『うん、大丈夫。霧野くんもありがとう。』

「いや、結局振り切られて綾代に近づかせてしまった。すまん」

『あれは仕方ないよ、火事場の馬鹿力ってやつだったんだと思うから。
それに私元気だよ、お腹刺されてないし。』

「……いや、刺されてなくても首は絞められただろ…。」

最後にすかさず神童からツッコミがはいる。
首ねえ…あれわざと締められたようなもんだしなあ。
屋上での出来事は私含め目撃者4人だし、ビンタ事件は桜田門と二人っきりだった。
　(Aが認識してる上での計算)

もう少し桜田門が手を出したって形を作ろうと思ったらさっきの場面くらいなんだよね。
このクラス何人いたっけ……？まあいいや、両手の数以上の人間が目撃した以上もう逃れられない。
ましては神童と吉良という業界の人間が2人も居るから尚更、桜田門家は動きにくくなる。

神童家が味方とは思ってないけどこれは利用しない手はないでしょ。
そもそも潰すのが目的ではないし、交渉を有利に進めるための手段の一つに過ぎないので？
交渉内容は全く知らないけど、リュージ様たちならうまい具合に利用してくださるだろう(と思われる)のでこれで安心して心置きなく暴れられる。

心の中で計算、もとい悪巧みをしていたら授業開始のチャイムが鳴り響くのと同時に守さんが教室に戻ってきた。
そのまま教室を何かを探すように見渡して……あ、もしかして私か。

神童と霧野に断りを入れて席を立つと同時に私を見つけられたのか「おー綾代、こっちこっち」と手招きをする。

『守さ……円堂先生、あれはどうしました？』

「その話も含めて向こうで、な？」

仕方ない、連行されますか。