【ｲﾅｲﾚ】我らの戦うメイドさん！！！【ｲﾅｺﾞ】 (ページ25)

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メイド録２２ページ25

流石のヒロトもドン引きらしく、この病室にいた全員――エドガー以外――は後ろに1歩後ずさった

そんな周囲の目もくれず更に近づき

エドガー「それに死とは1番美しいものだと思います。かく言う私もたまにそういう仕事が入りますよ」

「はあ……そうなんですか。て言うか、いい加減手を離してくれませんかね?」

エドガー「どうしてもと言うならいいでしょう。ですがタダとは言いません。なにかくれたら離します」

おいこいつ見舞いに来たんじゃないのかよ、と誰もが思う瞬間だった

現にヒロトやリュージは呆れてるし、マサキに至っては口をあけて放心している

「そうですね。ですが私がエドガーさんになにかあげたところで私にはなんの利益も入らないんですけど?」

エドガー「その花束じゃ駄目ですか?」

エドガーの言葉に対しAのニコニコ笑顔が一層ニコニコなった

だがその笑顔のままAは口を開きこう言った

「クソ言ってもらっちゃあ困るなぁ。それに花束なんぞなんの利用価値もないんです。お引き取り願いたい」

病室に戦慄と動揺がはしった

エドガーもまさか少女にここまで言われるとは思っていなかったのだ

だがそれは彼にとっては逆効果なようで

ますます気に入ったと言わんばかりに笑った

笑ったと言っても爽やかな笑いだ

エドガー「貴方は面白い。ますます手に入れたくなりましたよ」

「あっそ」

エドガー「その素っ気ないところも可愛いです。基山……いや吉良ヒロト。今回のあの話は我が主が決めたとおりですが、私個人は協力させて頂きましょう」

ヒロト「え!?いいの!!?だって君んとこの女王様が煩いんじゃ……」

Aとマサキは話について行けないようだ

だが少し理解したようで2人は2人なりに頑張って頭の中で考えている

そこである疑問が浮かぶ

自分が倒れてから何日たったのだろうか、と

少なくとも5日間はかかるだろう

(って事は大幅に時間をロスしたな……さっそく手立てを打たなければ)

横を見ると真剣に何かを話している自分の主人とエドガー

マサキはまだぐるぐると頭の中で考えている

リュージはベッドの脇に座りながらその光景を見ていた

まるで微笑ましいものを見るかのように目を細めていた