断章取義【続】5

#200 ページ10

…



安田side




また、大倉とこうやって遊んだりできる日を約束できる。

なんかそう思ったら涙出てきてもて、


バレへんように窓の方見て涙拭いて、



安「みて！アレ乗ってないやつやんな？今度はアレも乗ろな？」


なんて約束してみる。



大「絶対やで？」



なんて、耳元で囁くから、思わず振り返ってもて、

あ、涙見られるやばいって思うのと同時に視界に入ってきた景色に思わず息を飲んだ。



1番上の方にまで来た観覧車は


大倉の背景に、街のイルミネーションを映し出す。



しみじみと、大倉はこれが似合う、そんな気がした。




大「指切り」



って言って、大倉は俺の左手の小指に少し複雑な形の銀色の輪っかを付けた。




ピンキーリングってやつやんな。




大「こっちは俺の。お揃い」




そう言って大倉は自分の左手にも同じ形の物を付けた。



安「うわぁ…うわぁ、うわぁぁあ
おおくらぁ」



そんなんされたらさ、


涙止まらんくなるやんか。



どんどんすきになってまうやんか！



もぉ、おおくら、


ずるいって



俺だって…





プレゼント、持ってきてたのに…





大「喜んで、貰えれた？」






少し不安そうに俺の顔を覗き見る大倉。



安「うん、めっちゃ嬉しい。大事にするな？」









…

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