断章取義【続】5

#197 ページ7

…





安「うわぁっっ！！！おーくら！おーくらぁ！！！」



アホみたいにはしゃいでるヤスに引っ張られて俺は今、遊園地に来ている。


…Aちゃんと亮ちゃんと一緒に。





錦「なんでお前らも一緒やねんっ」(小声)




安「えーだって、亮だけ遊園地デートとかずるいやん…！俺もおーくらとデートしたかってんもん」




錦「じゃあ他のとこにしろって！」





『わぁアレ乗りたーい！ねぇ行こー！』




Aちゃんがそんなこと気にするわけないか…




大「えぇやん、夜には俺ら別行動するから！」





俺はヤスと手を繋いでAちゃんを追いかけた。


亮ちゃん、ごめん！



ーーー




『あー楽しかったぁ…』




空が段々暗くなってきて星が見えてくる頃、

そろそろ2人だけにしたらななーとか考えながら4人並んで歩く。




安「なぁ…おおくら……お腹痛い…」




ヤスが俺の服の裾を引っ張って言う。



大「え、何。冷えた？」




安「わからん…おーくらぁ」



大「あー、、2人先行っといて。

ヤスとトイレ行くわ」




『大丈夫？待っとくよ？』




大「いつまで痛いの続くか分からんし、二人で楽しんできて。」




我ながら上手いこと誘導できたな。



『これカイロ。まだ暖かいから使って？』



使い捨てカイロを俺に渡して、亮ちゃんと腕組んで歩いていく姿を見届けて、



大「いや、カイロまで貰ったらなんか申し訳ないなぁ…なぁヤス…ってあれ？ヤス？」









…

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