ぽーくかれーおんたまのせ【影山飛雄】 (ページ10)

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かれーがとおページ10

気に入ってたポークカレーに

特別にのせられた温玉。

今までで一番あったかかった。

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｢…今日はお疲れさま。

飛雄の頑張ってるとこ見てたよ。

私は帰宅部でダラダラしてるだけの人間だけど、

飛雄の頑張ってるとこ見たら、

私も部活入りたいって思っちゃった。

反省とか後悔とか失敗とか。

そーゆーの思い出すのは今日はだめ！

ここで立ち止まるのも腐るのもだめ。｣

｢今日はお疲れさまと頑張れって気持ち込めた、

特別なカレーなんだ。

＂ポークカレー温玉のせ＂！！

いつもよりあったかいでしょ？？｣

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突然語りだしたAに驚いたし

言ってることわかんないとこあったけど。

俺が今あったかいのは

特別なやつ食べてるからなのか。

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｢…お疲れさま。｣

ぽたぽたと涙を流す俺に、

Aはからかうこともバカにすることもなく。

隣で見守ってくれて。

そしたら心があったかくなって。

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感情を人より知らない俺は、

その感情につく名前が分からなくて。

ただただ悔しさとあったかさに追われて、

涙を流すだけだった。