ぽーくかれーおんたまのせ【影山飛雄】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:10,585 hit

かれーがいつつページ5

少しじめじめするその日。

飛雄は、ある学校との練習試合に行っていた。

まだレギュラーじゃないけど、

ベンチにはいるんだって。すごいや。

今日こそ試合、出られたらいいね。

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｢お邪魔します！！｣

その日の夜。飛雄は再びうちに来た。

一応、おにぎりは持って行ったらしいけど、

それでもお腹空いたのかな。

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｢なあ、A！今日俺、試合出れたぞ！｣

｢本当！？｣

突然の報告に、驚く。

おめでとうの気持ちを込めて、

私は飛雄にむかって手を差し出した。

｢？｣

｢分かんないの？？

ハイタッチだって！嬉しい時にするの！！｣

そしたらやっと、理解できたみたい。

さすが、むしろすごいくらいバカだ。

バチーン！

部屋中に乾いた音が響いた。

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｢でも、及川さんが不調だったからだけどな。

すげー焦ってたっぽい。

でもその後、岩泉さんのおかげで、

立ち直ったっぽいからよかった。｣

なるほど。試合に出れたのは及川さんの代わりか。

…岩泉さんとは、誰。

とはいえまあ、岩泉さんとやらのおかげで、

及川さんは大丈夫になったらしい。

喜ばしいことだ。

これで飛雄は、サーブ教えてもらえるかも！

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一人で喜んでた私だけど、

そんなことなく教えてもらえないと知るのは、

飛雄からの報告が途絶えたから。