ぽーくかれーおんたまのせ【影山飛雄】 (ページ3)

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かれーがみっつページ3

俺の両親は、
いわゆる共働きだ。

夜ご飯までに帰ってこないことも度々。

そんな時、俺はいつも、

カップラーメンやコンビニ弁当で済ませていた。

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｢もう。そんなのじゃあ、栄養偏るよ？？｣

｢だって、料理とかできねーし。｣

そんな俺を見て声をかけたのが、

幼なじみの梨木A。

俺と違って頭いいし、面倒みもいい。

｢飛雄はスポーツ選手なんだから。

とりあえず今日は、うちに食べにおいで！｣

｢…いいのか？｣

いやだって、迷惑かもしれねーし。

そう思ったけど、Aは、

｢いいって、いいって！！

お母さんも飛雄に、久しぶりに会いたそうだし。｣

と笑うだけだった。

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その日出されたのは、普通のカレー。

甘口だから辛さは足りないけど、美味かった。

｢ご馳走様でした！｣

｢いーえ。飛雄くんなら大歓迎だから、また来てね。｣

そんなおばさんの言葉が、なんか嬉しく感じた。

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それから、両親がいない日はほぼ毎日、

Aの家にご馳走になった。

中辛のカレー

具沢山カレー

スープカレー

…たくさんの種類のカレーを食べた。

どれも、とても美味かった。

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誰かと一緒のご飯はおいしい。

…そう思い始めた、中学一年生の春