青い春のなかで

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「うお、宮村！？ちょ、どうしたの。」

宮「……教科書投げられた…。」

廊下を歩いてたら暗い顔で突っ立ってる宮村がいた。
堀だな、投げたの。

「あんた、なんか勘違いされてるよ、すぐにこの教科書返して誤解解きなよ。」

床にちらばった教科書を拾ってまとめて手渡すとうん、と覚悟を決めたような顔をして走って行った。
頑張れ宮村、

井「Aー！！」

そして入れ替わるように来た秀、

「どうしたの、」

井「週末、出かけようぜ！」

「どこに？？」

井「映画館！！！これじいちゃんからもらった、町内会の人に貰ったとかなんとか。」

おじいちゃん……これ最近人気の少女漫画の実写化よ、誰に貰ったの……。

「恋愛もの、興味あるの？」

まさかね、秀が少女漫画興味あるとは思えないし、

井「主題歌担当してるバンド好きでさ、もとがこの漫画持ってたから1巻読んだら結構おもしろかった。」

あ、そういうこと、

「もとちゃんにわたしも借りようかなー。あ、週末土曜日でいい？日曜は由紀と出かける約束ある、」

井「全然OK！！じゃあ俺つぎ移動だから！」

そう言ってチケットを1枚私の手に握らせて走って行った。

べつにこれ放課後でもよくなかった？

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