青い春のなかで

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「え！もとちゃん好きな人いるの！？」

基「しっ！！！Aさん声大きい！！！」

いつのまにかもとちゃん呼びになった。秀の影響だね。
今は秀がお風呂行ってるから恋バナ中。

基「でも、好きな人いるらしくて…」

うわあ、、大変な片思い…
こんなかわいい子に好かれてたら絶対嬉しいのに、振り向かない男の子は見る目ないよ。

「もとちゃんとその男関係値どのくらいなのよ。」

基「男って言い方……んー、まわりの女子よりは話す？くらいかな。」

いいかんじじゃん。

基「あ、でもその子の好きな人には彼氏がいて、」

ん？

「えーっとつまり昼ドラ？」

基「浮気してないから！！！！！勝手にどろどろにしないで！！もうAさんったら…」

「ごめんごめん…あ、秀あがったね、またきかせてよ、いつでも相談乗るからさ。」

そう言って頭を撫でる。
秀とやっぱり同じふわふわだな〜。兄妹ってここまで似るんだね。

基「ありがとう…真剣にのってね。」

頬を膨らませてじとーっとこっちを見る目。
なにしてもかわいいんだよ。

「任せといて〜あ、秀おかえり。」

井「お〜なんの話？」

「伊織の話。」

井「は！？ちょ、言ってないよねあれ！？」

基「あれって？」

「大丈夫よ、ケーキがおいしいって話してただけだから。話してないよあれは。ね？もとちゃん。」

そう言ってもとちゃんを見るとなにか察した顔をした。
"今は"あの話してないんだよ、井浦家に今日来てすぐに言ったから。

基「伊織のケーキこんど一緒にAさんと買いに行きたい！」

「よし、お姉さんがケーキ買ってあげようね〜。」

井「え、おれ仲間はずれ？」

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