青い春のなかで

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堀たちと別れて同じ家の方向の秀と片手に肉まんを持ちながら歩く

「そういえばさー、秀は彼女とか欲しくないわけ？あんな近くにカップルとカップルもどきがいるのに」

井「ん？あ、それを行ったら青桐さんもでしょ」

なんとなく秀ってみんなの前でうるさいけどこうやって2人で話す時って精神年齢10くらい上がってる気がするんだよね。

「まあー、わたしはさっき作る宣言したし、ぼちぼち合コンとかなんとか入れてもらおうかな、今まで断ってきたけど。」

堀と一緒に連絡先をよく由紀を通してとか、他の子を通してとかで他校のひとからきかれることがあるけどずっとなんとなくだけど断ってた。
だって自分できかない時点でかっこわるって。
でもそういうとこにチャンスっておちてたりするんだよなってね。


井「青桐さんモテるの！？」

「なんか失礼だな。モテるってよりはぼちぼち人並みだけどね。ね、秀、肉まん、具落ちそうだよ」

ぎゅっと力強く握られて肉まんの中身が溢れだしそう。

井「うわ！セーフセーフ」

「ま、そういうわけだからさ、井浦くんも頑張りたまえ。」

井「俺は好きとかそういうの今ピンと来ないからいいや、そのうち見つかるはずだし…」

そういいながらもだんだん声が小さくなる秀。
思いっきり気にしてるじゃんか。


「じゃ、なんかいいかんじのお誘いとかあったら教えようか、男手足りない合コンとか。」

情報ならすぐもらえるよ〜って携帯をふりふりする。

井「いや、自分でどうにかする。困ったら助けてよ。」

「りょーかーい。あ、私こっちだからまたあしたね。」

井「うん、またあした！」


そう言って秀と別れた。

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