. ページ10
ふんわりとラベンダーの香りがする……？
花には詳しくないけどこれなら分かる、ラベンダーだ、あの紫の花だよね。
「…ラベンダーだね。」
やっと口に出した言葉、香りのことしか頭になかった
それ以外今、なんかわからない、どうしたら言葉って出てくるっけ、
五「そ、これ結構濃すぎないかんじでいいの。」
後ろから包まれたまま話す。
「買ったの？香水、最近つけてるみたいだけど。」
五「あー、いろいろな、試そうと思って買いすぎたかも。」
嘘だ、試すなんて、わざとでしょ？きっと。
私のために。
私のため、なんだよね、そうじゃないと…
「そう、五条ならなんの香水でも良さそうだけど。」
だってなんでも似合うから
五「それ本気か？適当だろ。」
後ろから頬をつねられる。
五条は私が揶揄うとつねる。
「あ、ばれたか。」
そう言うとわしゃわしゃと私の頭を撫でた。
犬みたいな扱いされてない？
「ね、シャワー行きたいんだけど。」
こんな臭いのに、よくくっついていられるよ、ほんとに……
離して欲しい、じゃないと____
「離して、」
答えは聞こえない。
五条はずっと黙ったまま。
時計の秒針の音が響いている
五「お前の匂いは、何色なの、自分の、見えるだろ。」
私の色……
「ひみつ。」
そう言って腕を無理やり解いてわたしは歩き出した。
どんな顔を五条がしているかは分からない、見えない。
見れない。
あまりにも五条の香りの色が綺麗すぎるから。
驚いた、こんなにも動揺、自分がするなんて。
蒼くて、透き通っていて、もやのように見えるはずの香りがなぜか透明感という言葉に似合ってるものになっている、
そんな気がする、うまく言えないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひのこ(プロフ) - 狛さん» そうですそうです！！白に近い青で蒼をイメージしてます👍🏻がんばります、ありがとうございます〜！ (8月24日 0時) (
レス) id: 129a38c93a (このIDを非表示/違反報告)
ひのこ(プロフ) - てるさん» ありがとうございます😭がんばります👍🏻 (8月24日 0時) (レス) id: 129a38c93a (このIDを非表示/違反報告)
ひのこ(プロフ) - ふゆねこさん» 嬉しいです！！ありがとうございます❕ (8月24日 0時) (レス) id: 129a38c93a (このIDを非表示/違反報告)
ひのこ(プロフ) - 面白いさん» ありがとうございます！ (8月24日 0時) (レス) id: 129a38c93a (このIDを非表示/違反報告)
狛 - 五条のアプローチ香水なの面白いですね。白に近い青っぽいですよね。更新がんばって下さい！ (8月23日 23時) (レス) @page9 id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひのこ | 作成日時：2023年8月7日 22時
