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「…」
眠れない。怖いぐらいに眠れない。
「なんで眠れるの…」
もそり、と起き上がって隣を見ると規則正しい寝息をたてながら気持ちよさそうに寝ている少女がいる。
その様子に羨ましくも思いつつ、布団から抜け出し自分のリュックサックに手を伸ばす。
(こんな筈じゃなかったんだけどなぁ。)
別に嫌じゃない。むしろ、メシアの優しさに嬉しさを覚えるぐらいだ。感謝もしている。
ただ。
(こんなに初日から誰かに助けてもらってぱかりで…この先やっていけるのかな。)
不安しかないこれからの旅。リュックサックの中から取り出した『手紙』を見つめながらため息をつく。
この手紙は、今は行方知らずの父が書き記したものだった。
内容は、正体不明の『島』と、『神様』というものについて、縦30センチくらいの少々黄ばんだ紙に小さな文字でびっしり書いてある。その数8枚。
見つけた当初はなんのことがさっぱり分からなかった。それはそうだろう。この世界に『神』と呼ばれる種族など、聞いたことがない。単に自分が無知なだけなのかもしれないが。
しかし、ある日、ふとヘルトは思った。
これが空想である根拠はどこにある？と。
もしもこれが事実なのであれば。『神』というものが存在し、その正体不明の『島』に父がいるのだとすれば。もちろん無茶な考えだし、これこそ無謀だ。
しかし、人間の好奇心はたまに危険を冒してでもくすぐられるらしく、日に日にヘルトの気持ちは大きくなっていった。
そしていざ、父と手紙の謎を追い求めて旅に出てみるとどうだろう。
人買いにさらわれそうになる、少女に助けられる、宿まで提供され、現在同じ部屋で就寝せよとのことだ。ため息しかない。しかも眠れない。
眠くなるまで待とうということで、窓の近くにポツンとある椅子に腰かけて何度読み返したかわからない手紙を月明かりを頼りにもう一度読む。まぁ、正直言ってまだ3枚目までしか内容は理解できてないが、仕方がない。なにせ、字が汚いから。解読時点で苦労しているのだ。
手紙と共に取り出したペンを片手に小さく唸りながら4枚目の序盤あたりを解読し始める。いやはや、ほんとうに汚い文字だ。
「……あ、そうか。これはこうか。なるほど。」
作業開始60分経過。なんとか1行目の解読ができた。そして、次の行に移ろうとした――その時。
離れた場所から銃声が聞こえた。直後、ヘルトは無意識に体が動き全力で走り、外に出た。
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DAU姉妹 - NIT姉貴で作ろうと思ったらその垢で使ってたスマホたんどっか行っちゃった。 (2020年4月13日 9時) (
レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
NIT姉貴(プロフ) - とりあえず無地着地できるかどうかが一番の心配である。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0d6dd62184 (このIDを非表示/違反報告)
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