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ただただ広いグラウンドの真ん中に、どでかい円が白線で描かれている。
説明書によると、この線の外側に出た者、戦闘不能になった者は退場するという仕組み。なるほど、確かにこれは頭脳戦というより脳筋タイプが好むゴリ押し戦だ。自分の力で相手を負かせれば勝ちなのだなから。
「ヘルト」
「あ、シャルさん」
軽く肩を叩かれて振り向くと、柔らかな笑顔を浮かべているシャルがいた。
確か、彼は勉学の方に行く筈では…？
その疑問を察知したのか、シャルは目を細める。
「学力バトルはエントリーしてる奴が戦闘の半分くらいしかいないから、昼後に開催されるんだ。人数は少ないけど、結構白熱するから面白いよ。時間があったら見においで」
宣伝するために来たのだろうか？
とりあえず頷くヘルトを確認し、ふと真剣な顔になって語る。
「ここにいるのは、殆どが戦闘慣れした生徒。更に不思議な力を使える別種族もいる。特に妖精は魔法に関してはどの種族よりも技が豊富。そこら辺の貴族は無視していいから、学園生徒と妖精達には気をつけて」
どうやらアドバイスをしに来たようだ。
周りを見渡すと、学園指定の制服の中にチラホラと違う服を身に纏っている者達がいる。
その大半は高価そうな服と武器、少数派は伝統的な衣装のようで武器を持っていない者達もいる。
容姿も人と異なる者もいた。
「貴族は無視…って言っても、すごく強そうな感じが…」
「大丈夫。ザッと見た限り俺の知ってる奴がほとんどだったよ。そいつら、口だけで全然強くないから」
(貴方の強いの基準がよく分からないから余計不安なんだけど…)
首を竦めるヘルトの後ろで、突然笑い声が響いた。
「はは、君みたいなど素人平民が私に勝つと？笑える冗談だね」
振り向くと、青髪が特徴的な少年が可笑しそうに笑いながらヘルトとシャルを見ていた。
その少年の周りには何人かの連れ人達。
(え、誰)
正直、知らない人か突然話しかけられてきても不審者にしか見えない。
微妙な顔をしていることに気がついたのか、その少年は今度は怒りをあらわにして言った。
「まさか、この私を知らないと！？とんだ子供だね！」
「お前もたいして歳変わらないだろ、クルエル」
クルエルと呼ばれた少年は、シャルを睨みながら鼻で笑う。
「ふん、天才な弟を持つ兄が何を言ったとしても心に響かないね」
「人間最低部類に属する姉を持つお前に言われたくない」
2人の間にバチバチと火花が散った。
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DAU姉妹 - NIT姉貴で作ろうと思ったらその垢で使ってたスマホたんどっか行っちゃった。 (2020年4月13日 9時) (
レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
NIT姉貴(プロフ) - とりあえず無地着地できるかどうかが一番の心配である。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0d6dd62184 (このIDを非表示/違反報告)
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