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その後、2人は酒場に戻り、今度はヘルトのために用意されていた部屋へ向かうべく一旦2人は別れを告げる。
部屋に入ったヘルトは「疲れたー」と、思わず床に座り込んでしまう。
「うーん…剣なんて初めて持つはずなのになー。」
先程グローリーから貰ったファールバウティーをじっくり見る。
窓から差し込む夕日に照らされ、刃の輝きが一層増した。
その眩しさに思わず目を細め、剣を鞘に戻す。
カチッと軽い音がして剣を収める。
長い1日だった。
明日のフェスのこと。
ただただそれが不安で仕方がない。
…仕方がないはずなのに。
「なーんでこんなに‥ワクワクするんだろう…」
この胸の高鳴りは、一体どういった意味が込められているのだろうか…。
窓の外で、鳥の囀りが聞こえた。
＊
「さあ、ヘルト！準備はできてるかしら」
「はい…」
「さすがに1回戦では当たらないけど…ま、最後の方に当たった方が面白いでしょ。私があんたと当たるまで生き残りなさいよ！？」
「…はい…」
「返事は！？」
「はい！！！」
人と、人ならざる者達が学園に集まる今日。
時の流れは早いというものであり、昨夜、何か作戦とかそういうのを頭の切れるメシアと話し合ったのだが、何せここに来るのはまだ2回目。
敵達のやり口が分からないこの段階で立てられる作戦なんてないに等しい。
よって、ぶっつけ本番である。これはもう、運任せ、神頼みというものだ。
おまけに変なのに目をつけられたし…、という少々(かなり)失礼な発言を心の中でボヤきながらチラリと隣にいる金髪少女を一瞥する。
剣の才に恵まれた妹を持つ姉…。
確か彼女は、初めて会った時『魔法』というものを使ってた筈だ。
武闘に関しては、相手を屈服できるなら何を使ってもいいという単純なルール。ということは、あの悪魔のような火炎球を使ってくるのか。
焼かれ、塵になった自分を想像して身を震わす。
「ヘルトくん、大丈夫…？」
「う、うん。とにかく頑張る」
そっとヘルトの顔を覗き込んできたメシアの気遣いに心が落ち着く。
彼女はもうすでに他島に行ける権利を貰っている。あとは自分だけ。
まぁ、そもそもメシアも一緒に行かなくてはならないということは一切ないのだが…。
ふと、そう思いながら空を見上げると、一際大きな音が響いた。
「さて、今年も開催されました！ギヴ・ライズ学園恒例行事、フェスティバル！お楽しみください！」
さて、始めとしますか。
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DAU姉妹 - NIT姉貴で作ろうと思ったらその垢で使ってたスマホたんどっか行っちゃった。 (2020年4月13日 9時) (
レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
NIT姉貴(プロフ) - とりあえず無地着地できるかどうかが一番の心配である。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0d6dd62184 (このIDを非表示/違反報告)
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