▽72話▼/A ページ12
.
俺の人生は、バラ色から一転。
…ええっと、何色だろう。
緑…はエイリアンみたいだし
青って普通に好きな色なんだよね、うん。
まぁよくわかんないけど、とりあえずは暗い色！
そんでこれでも、落ち込んでる。
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ
雅紀「あれっ」
学校が終わって、リーダーに会いたくて
保健室に来たけど、ドアには鍵がかかっていた。
んーここじゃなかったか。
まぁ保健室にいなくても問題は無いんだけどね。
大体の目星はついてるし。
俺はそこを諦めて方向転換し、もう１つの目的地に向かった。
雅紀「おいしょっ…」
屋上までって、階段めっちゃ登るんだよな…
少し疲れた状態でドアの前について
ふぅ、と息を整える。
雅紀「大ちゃ…」ｶﾞﾁｬｯ
案の定鍵は開いていて、リーダーがいるのは確信した。
けど、俺の彼を呼ぶ声が
途切れてしまったのは
A「どれ？」
智「アレ」
A「う〜ん」
そこに、Aの姿があったから。
二人は同じ場所を指差しながら
何かを話して
そして、笑いあっていた。
ドクンッ……と
俺の心臓が、低く鳴る。
智「…あ」
ひと通り話し終えたところで
パッと俺の姿を捉えたのは、大ちゃんだった。
続いて俺の姿を見たAは
さっきまでの穏やかな表情から、一気に強張る。
…なんで？
そんなに俺、嫌われちゃった？
大ちゃんといる時のAの顔。
俺といる時とはかなり違った。
気を許した顔をしてたってわかるくらいには、いつも彼女の事を見てたから。
…相手が大ちゃんだったら、俺敵う気がしない。
でも、諦めたくない。
今までのモヤモヤしてたものより
その気持ちが、圧倒的に俺の中で勝って
どこか、吹っ切れたような気持ちになった。
雅紀「…」ｽﾀｽﾀｯ…
智「あ、ヤバイ」
A「え？何？」
無言のまま足を進めて、座ったままの2人の前で足を止めると
相変わらず一人で、あちゃーって顔の大ちゃん。
負けたく、ない。
雅紀「ちょっと来て」ｸﾞｲｯ
A「え？あ、ちょっ！？」
智「どーぞ行ってらっしゃい」
彼女の手を引っ張ると
戸惑う声が聞こえたけど、そんなのはもう
俺の耳には届かなかった。
沢山のことを同時にできるほど器用じゃない。
だから、今一番したいことだけ考える。
今の、ソレは
気持ちを確かめる事だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 539人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えり(プロフ) - 一章からドキドキしながら読み続けてます！ここに来てこの展開！！えぇぇ(°_°)と1人ハラハラしております！波乱の四章に突入してきます！ (2018年2月8日 7時) (
レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - の ー こ め ん と 。さん» のこ、めちゃ大混乱してる(笑) コメントありがとうです(*´-`) 波乱の4章は私も書くの辛い気が今からしてるけど、頑張ります( `-´ )！ (2018年1月16日 13時) (レス) id: d4bdd8a01b (このIDを非表示/違反報告)
の ー こ め ん と 。(プロフ) - うぇっ！？ちょっと！さややーん！！！ちょ、えーーー…(大混乱) 途中からスクロールするの辛くなったよ…(´･ω･`) そっか、ミナちゃん…好きになってしまったかぁ…！混乱しすぎて言葉が出ない← そして、波乱な予感の第4章…！楽しみにしてますよヽ(´ー｀)ノ☆ミ (2018年1月15日 22時) (レス) id: 5465b9f03e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - の ー こ め ん と 。さん» のこ〜(〃▽〃)！あけましておめでとうございます、今年もよろしくです(*^ω^*) ひゃあ…恥ずかしい…(笑) そう言っていただけて嬉しいです(*´-`) いつもありがとうございます(*´∀`)♪ (2018年1月3日 12時) (レス) id: d17e2cbc48 (このIDを非表示/違反報告)
の ー こ め ん と 。(プロフ) - そして明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 お正月から暇人の私はさややーんの作品を読み返しております〜(￣ω￣) やっぱ、さややーんの作品最高です(*´艸｀) (2018年1月2日 22時) (レス) id: 5465b9f03e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：爽歌。
| 作成日時：2017年12月31日 15時
