46.路チューは１回限定 ページ46
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「なーんだ。虫歯かどうかみてただけか
まったく！ 紛らわしいんだよ」
共有リビングのソファに座って、安堵の息をつく櫻井くんに
大ちゃんは冷蔵庫から麦茶を用意してる。
「まぎらわしいって？」
「あんなところでキスしてるのかと」
「してないよー？」
「だよねー♪」
大ちゃんから差し出されるグラスに手を伸ばす櫻井くん。
「チューは帰る途中にしたばっかだったもん」
「Σ！？」
ガッチャン！！
「アッ！！ ちょっと翔くん！
ラグにこぼしちゃだめじゃん」
櫻井くんの手から滑り落ちたグラスを
慌てて拾って、大ちゃんがティッシュで麦茶を拭きはじめた。
「チュー！？ どぉいうこと！？」
「もー！(怒) いいから！ 先に拭いて！」
「あ、ハイ(汗)」
櫻井くんの驚愕も、大ちゃんの一声に吹っ飛ばされ
結局三人でラグの麦茶を懸命にふいて、ラグに染みという難を逃れた。
「あらためて聞こう」
「はい(汗)」
無事だったラグの上で
膝を突き合わせて、櫻井くんと向かいあう。
「相葉くん、だったね？
君は、いったい何なんだ」
「何、と言われましても〜(汗)」
「智くんが、俺の婚約者と知ったうえで、ちょっかいかけるなんて、どういうつもりだ！」
「お、おおお、お言葉を返すようですけども！
俺だって大ちゃんが大々大好きなんですもん！
櫻井くんがここに現れる、ずっと前から大好きなんだもん！！」
「なっ！！」
俺の反撃は予想外だったのかもしれない。
驚いて、次の言葉が出ない櫻井くんに
大ちゃんが追い打ちをかけちゃう。
多分、無意識に(汗)
「俺、相葉ちゃんからプロポーズされちゃったんだよねぇ♡」
「Σハァァァ！？」
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
