天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ43)

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43.パンはパンでもページ43

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「相葉ちゃん？」

がっくりきちゃってソファに沈没してたら、

心配そうに大ちゃんがやってきた。

「パン食べよ？おいしいよ？」

コーヒーのいい香りもしてるけど

お腹も空いてるけど

「食欲ない(涙)」

全然復活できない。

たぶん？両想いなのに

これからもチューだけとか

厳しすぎない？

俺、いつまで童貞なのかな(涙)

櫻井くんもだけどさー(余計なお世話)

「あー食った食った♪
　腹も膨れたし、部屋でゲームでもしてくるか」

ダイニングからニノの余裕綽々な声が聞こえてきた。

ちなみに松潤は、早々に食べ終えて、体を動かしてくるってジムに行った。

「ニノ、ごちそうさま
　ありがとね」

「また店員割引で買ってきてやるから
　今度、大野さんがメシおごってよ？」

「学食ならいーよ」

「やりぃ♪」

まんまと学内ランチデートの約束を取り付けて

ニノは上機嫌で自室に戻く気配がした。

あーあ

やっぱニノには敵わないのかな。

今は何かわかんないアドバンテージが俺にあるけど

ニノ的には『最後に自分が勝つ』的な自信がみえる。

っていうか

俺が自信がないだけ、なんだ。きっと。

「あーん」

「へ？」

「一緒食べよ？」

超近距離から聞こえた声に、うつ伏せていた顔をあげる。

俺のすぐそばに、ちょこんと座り込んだ大ちゃんが

にっこり笑って、ウィンナーパンを差し出していた。

「∑ぶふーぅっ///」

「∑相葉ちゃん！？」

至近距離で、お口を開けた大ちゃんとウィンナー(パン)のタッグ。

童貞には刺激が強すぎるよっ///

「やっぱチェリーは安全パイだな(笑)」

さっき出ていく振りで、ドアから様子を見ていたらしいニノが

今度こそ部屋に戻っていくのが見えた。

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