30.待ち伏せ組も息ぴったり ページ30
.
「ただい…」
「……」
「……」
「Σまぁっ！！」
次の日の夕方。
ニノは実習先から大学にバスがついたその足で、
松潤は韓国からの国際便が着いたその足で
ソッコーでシェアハウスに帰ってきたらしい。
大学から戻ってきたら、
二人で玄関で待ち構えられていて、驚いて飛び上がった。
「「智は！？」」
「わー ふたりとも息ぴったり」
バシッ
ニノに肩を殴られる。
痛い(涙)
「あれから電話にもメールにも応えないって、どういうつもりだ
何かあったんだろッ！！」
まくしたてるニノに、ぎくりと顔が引き攣った。
「相葉くん、正直に言ってくれるよね？」
松潤、笑ってるけど、目が怖いまんまだよ。
「ゼミの奴に聞いたら、大野さんは朝から休んでるって。
それなのに家にいない
どういうことだよ」
ニノにもう一度ドンっと肩をつかれて、
俺は力が抜け、ぺたんと玄関に尻もちをついてしまった。
「おい！？」
「相葉くん！？」
俺の様子にぎょっとする二人。
「お前…
マジで 大野さんに手を出そうとして逃げられたとか言うんじゃないだろうな？」
「……違うもん」
「じゃあ」
「……いっちゃう」
「はい？」
「大ちゃんがお嫁にいっちゃう」
「はぁ！？ ヨメ！？」
松潤が俺のそばにやってきて、ぐっと肩を掴んだ。
「どういうことなのか、ちゃんと説明してくれ」
頭を抱える俺にしっかりしろと促す。
「あのイケメンくん」
「ああ、こないだいってたヤツ？」
「大ちゃんの婚約者だった」
「「はぁ！？」」
わー 息ぴったり(涙)
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
