24.いただきます ページ24
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とんでもない奇声をあげたイケメンくんに
大ちゃんからベリッと剥されて
もう少しで殴られそうになったけれど
「もー 翔くん うるさい」
という一言で、助かった。
「なんでそんな乱暴な子になったの」
「智くん(涙)」
「めっ」
「はうあっ///」
あ、撃沈した。
落ち込んだというより、ハートを討ち抜かれたってやつだな。
「相葉ちゃん」
おいでおいでって呼ばれたダイニングテーブルには
美味しそうなごはんが並んでて
昼間、大ちゃんが作ってた煮魚が
その中心に、どーんと豪快に、鍋ごと置かれてた。
「ほらほら 翔くんも
床に寝てないで座ってよね」
「はいっ！」
「白ごはんは、どのくらい？」
「智くんの好きなだけ！」
「それじゃわかんないよー(笑)」
「あはは そうだねー♡」
さっき座ってた場所に、いそいそと戻るイケメンくんは
炊飯器の前に立つ大ちゃんに、ラブラブな視線を送ってる。
「相葉ちゃんは、いつもの大盛り？」
お客さん用のお茶碗にてんこもりの白ごはんをよそったあとに
俺のお茶碗を手にする大ちゃん。
声の代わりに、俺のお腹がぐぅ〜って派手に鳴って返事をした。
「お昼も食べてなかったもんね
はい♪」
ああぁぁ、可愛い///
何度もくどいようだけど、可愛いもんは可愛いんだ！
「いっぱい食べてね」
「はい！！」
元気よく返事をして、
大盛り白ごはんを受けとり、俺も席についた。
大ちゃんは最後に、
ちょびっとだけ中身が入った自分のお茶碗をテーブルに置く。
イケメン君の隣の席で、俺の前。
「いただきます」
手を合わせる大ちゃんにあわせて
俺たちも手を合わせた。
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
