22.目が覚めたら ページ22
.
あのまま本当に眠ってしまったようで
気付いたら、窓の外はもう夕方になってた。
コンコンとノックする音に気づいて、ばっとベッドから起き上がる。
「相葉ちゃーん？ 寝てるの？」
ドアの外から聞こえる大ちゃんの声に
転がるようにベッドからおりて飛び出した。
「寝てない！！」
「……」
勢いよく開いたドアにビックリしてる大ちゃん。
「そお？」
そして、にっこり笑顔。
「……っ……///」
たまらなくなって、
「ううん、寝ちゃってた」
と白状して、抱きついてったら
んふふと腕の中から聞こえる君の笑い声。
「あー もったいないことしたなぁ」
「何？」
「せっかく大ちゃんと一緒なのに寝ちゃうなんて」
「疲れてた？」
「かな」
ああ、ホントについてない。
ていうか、俺のバカ。
バカバカバカバ……
「相葉ちゃん、お昼ごはんも食べずに部屋にいっちゃうからさー
体どっか悪いのかなって心配したよ？」
「ああ、ごめん！」
「寂しかったし」
「……へ？」
ぎゅって背中にまわる君の腕。
え？え？え？
さ、さび、寂しかった？
今、俺がいなくて寂しかったって言った！？
「相葉ちゃん」
「はいぃ！！///」
間近にある君の頭が動いて
抱きついたまま、俺を見上げる。
ひぃ…////
身長差バンザイ！！
かわいい大ちゃんバンザイ！！
若干(?)混乱している俺に、大ちゃんが言った。
「ごはん いっしょに 食べよ？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
