天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ21)

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21.効果テキメンページ21

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バッテリ切れだった俺のスマホ。

何度も電話したのに繋がらなかったとニノに怒られた。

さっきググろうとして、充電してやっと起動したから繋がったんだな。

『もうすでに間違いが起こったのかと思ったじゃん(怒)』

「おおおおおこってないよ！///」

『まぁそうだよな』

「……」

大学から出発したバスの中で、

空港にいる松潤からの泊まりの連絡を受けたというニノは

実習の休み時間になって、ようやく電話ができたらしい。

もちろん、俺に釘を刺すために。

『あんたのことだから、大丈夫とは思うけどさ』

「だ、大丈夫って…」

『……』

なんか複雑な心境で受け答えしてる俺に

ニノは、黙ってしまった。

『……』

「二、ニノ？」

『……』

「どうしたの？なに？」

いつもみたいに、わーわーと注意されてるのと真逆の沈黙。

そのあとに

『相葉さんのことは信用してるんで』

と静かな言葉が投げられた。

それで、プツンと電話が切れる。

「――――」

電話を持っていた腕の力が抜けた。

がっくりとベッドに倒れ込む。

「ニノってやっぱり頭イイよなぁ」

『手を出すな』と１００回言われるよりも

『信用してる』って１回言われた方が

俺には効果的なんだって、絶対わかってる。

実際そうだけども！(涙)

「はぁ～」

スマホの中で再び流れ始めた動画をブチッと切って

俺はそのままベッドの上でダウンした。

「大ちゃん」

君とはこんなに近い場所にいるのに

君までの距離はものすごく遠い。

「……大ちゃん」

瞼の裏にうつる君の笑顔。

俺だけのものになってほしいなんて

世界最大のわがままだよね。

くすん(涙)

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