天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ37)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:228,911 hit

37.結婚話ノハナシページ37

.

「翔くんはねー
　お仕事あるからってカナダに帰ったよ
　週末またこっち来るって言ってた
　忙しいらしいのに、お金もかかって大変だよって言ったんだけど」

「……いや、そういうことじゃなくて」

現在の櫻井くんの状況も、そりゃ知りたいけど

本当に聞きたいことはそうじゃない。

松潤は、のほほんと答える大ちゃんに

首を横に振ってため息をついた。

「結婚話はどうなったの？ってことだよ」

「ああ、それ？」

大ちゃんはちょっと眉をハの字にすると

きゅってぬいぐるみを抱え直す。

「父ちゃんと翔くんばっか話してて、よくわかんなかったんだよねー」

「どういうこと？」

「んー」

ちょっと言葉が足りない大ちゃんが

説明しなくちゃダメ？ってめんどくさそうなのがわかった。

だけど、俺も知りたいことだから

今は助けてあげない。

「どういうことなの？大ちゃん」

「……」

俺も聞く気満々なのをみて

大ちゃんは、ポツンポツンと話し始めた。

「翔くんが外国までいったっていう男の本気は
　父ちゃん、認めてやるしかないから結婚を許すって言ったんだって」

「やっぱり許してたんだ！？」

「だけど」

「うん」

「結婚するのは許したけど、
　俺を外国に連れてくなんてイヤだって拗ねちゃって」

「へ？」

いやいやいやいや(汗)

『櫻井くんと結婚＝カナダにお嫁に行く』って話はセットだよね？

横から聞いてる俺たちでもわかるよ？

大ちゃんのお父さん無茶苦茶だなー(汗)

「翔くん、絶対諦めないって
　ずーっと夜中じゅう父ちゃんと話してるからさぁ

　俺、眠くなって途中で寝ちゃったの」

「……」「……」

櫻井くんが不憫になってきた(再び)

.