26.ナニが何だか？ ページ26
.
「美味しかったよ 智くん」
自分のお皿をひいて、席を立つ大ちゃんに
櫻井くんが声をかける。
「そお？」
「実に俺好みの味付けだもの」
そ、そうなんだ。
めっちゃおいしいんだけど
なんか、食べづらくなった。
「智くんは、絶対いいお嫁さんになるよね♡
もちろん俺がもらうんだけど」
「！」
そうだったー！！ 思い出したぞ！！
「大ちゃん！」
口の中で、もごもごしてた骨をティッシュに出して
俺は、二人の世界みたいな空気に、割って入る。
「大ちゃんって、女の子だったの！？」
「……」「……」
ぽかん。
あれ？ まって？
ここ男子学生用シェアハウスだし…
「そんなわけないよね？」
「うん、だよね？」
「ついてたもんね、大ちゃんにも」
「……うん？ 何が？」
「ナニが」
「？」
Σガタン！！！！
「オイ！！(怒) キサマッ！！
智くんのナニを見たっていうのかッ！？」
「みみみ見たっていうか、見えたっていうか(汗)」
「ぶっコロス」
「Σひぃ(涙)」
いつもニノと松潤に睨まれることに慣れてるけど
櫻井くんからは、それ以上の殺気を感じて、
俺は後ろにひっくり返りそうになる。
「もー 翔くん
男同士なんだから別にいいじゃない！
なんでキレてんの？」
「俺の大事な智くんの裸を覗き見したんだよ！？」
「覗いてないもん
俺がお風呂場から、つい裸のまんまここにきちゃうから」
「Σはぁ！？」
「こないだなんて『裸でうろつくな』ってニノに怒られて
お尻蹴られちゃったしー」
「Σんなっ！？！？！？！」
「ねぇ？ 相葉ちゃん
蹴ることないのにさー ニノってばひどよねぇ？」
「大ちゃん…(汗)」
たぶん、櫻井くん、瀕死です。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
