セコム ページ23
「お支払いは」
「げぇんきんでぇ!!」
「飲んだーご馳走様」
「Aちゃん、お兄さん来てもらおーね」
「にぃちゃんいらないっすよぉー!」
「潤、この時間杉田くんより中村くんの方が出る」
「セコム呼ぶんですか、僕らが叱られますよ」
「どっち呼んだって同じ事言うから、ならいい思いさせてあげよう」
「…それいいですね〜」
「にゃかむりゃしゃーん!!」
「うぉ…A」
そうベロベロに酔った彼女と先輩二人。
「今日内田さん?とご飯じゃなかったか」
「そーじゃったんだけどー、いっけんめれーからまれてー、しゃくらいしゃんとふくやましゃんがたしけてくれて〜んでーのんれた」
呂律が既に回っていない
「ここまで飲ませる事あります?」
「僕らはセーブさせたからね!?一応!」
「にゃかむらさ?」
何時もは距離があるのにギュッと抱きついて上目遣いでAは俺を見た
「…中村ー襲うなよー」
「襲いませんよ!!!!」
本当にデリカシーのない先輩二人だ
そんなこと出来るほど俺は器用な人間じゃない
「ほら、帰るぞ」
「…んー、なかむらさんちでいいよー」
「なんも良くない、明日仕事だろ」
「おふらよー、あろ、ここかららとなかむらさんちのほーがちかい」
確かに家の方が近いし杉田ん家はこっからちょっとばかし電車に乗る必要がある
「…最低だな俺」
10離れた妹同然の子を独身男性の家にあげ、風呂に入らせ、ベットに寝かせるなんて犯罪に近しいのではないか
ダボダボのTシャツを着るAはベットに寝転がる、服は前に杉田が置いてったやつがあったから良かったものの
「なかむらさんねないの?」
起き上がってAは俺の服の裾をつかんだ
「え、あの、Aさん…?」
「もー12時過ぎたから寝よ…」
腕を引っ張られベッドに呼ばれる形で寝転がる
「おやすみなさい中村さん」
ギュッとまた抱きつかれ、なんだか柔らかいものが顔に当たる
保ってくれ俺の理性…!
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作者名:るー。 | 作成日時:2024年2月29日 23時