トモダチ�� ページ15
内田さんと連絡先を交換して約1週間が経とうとしていた頃、今日も同じ海外ドラマの吹き替えをしに東映スタジオにやって来たとこだった
「おはようございます…」
昨日はラジオの生放送もあってあまり眠れなかった、誰もいない待機室、いつもなら立ってるけど眠気が尋常じゃなくて、座ってしまう
始まるまでの30分、少し寝る事にした
「さん、Aさん…」
「すーちゃん起きへんな」
「Aさん…起きてください…！！」
そんな内田さんの声で目が覚める
「ッ！！もう録音っ…！？」
「おはよう、すーちゃん、あと5分やったから起こしたで」
そう小野坂さんが時計を指さした
「…小野坂さん、小西さんすみません、お手数お掛けしました、内田さんも、ありがとうございます」
お礼を言って一旦立ち上がると目の前が一瞬にして真っ暗になり、立ってられなくなる
「すーちゃん！」
そう小西さんが支えてくれる
「す、すみま、せん、ちょっと目眩が…」
「いきなり立ち上がるからよ、小野坂さん水取って」
小西さんは私を支えて椅子に座らせてくれて小野坂さんは水をくれる
「監督、今日杉田さんが出るシーンは小西くん、俺と3人だけだから他の方終わったあとの撮りに出来るよね」
「だ、大丈夫です！わ、私ちょっと目眩がしただけなんで！」
「だ、ダメです！！杉田さん、休んでください！！」
そう内田さんが声を荒らげた
「ファンとして！！お願いします！！休んでください…！」
「そやで、すーちゃん体壊す前に休まなだから」
小西さんも内田さんもそう私に優しく話しかけてくれる、小野坂さんの大きな手がガシガシと私の頭を撫でた
「監督…できるよな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るー。 | 作成日時：2024年2月29日 23時
