Blue Ocean ～青色王子に夢中～２ (ページ16)

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恋みくじ３ページ16

一瞬、あれ？という顔をして俺をみる目。

身長の低いあなたが、上目遣いになる。

「な、何？」

「あ、そうか」

前に戻る視線。

離れる手。

「大野さん？」

「カメラ回ってたんだった」

え？

「忘れてたの？」

「うん」

ふにゃんと笑うあなたに、再び踊りだす心臓。

「ロケの自覚なさすぎだよ」

そう言葉で言いながら、俺の顔は営業どおり、きっと笑ってるんだろう。

「そーだった。なんで翔くんが下の名前呼んでくんねぇんだろって思ったら、思い出したわ」

「えっ？………そんなことで？」

「うん」

数歩前に歩いて行こうとするあなたを、本当は今すぐ捕まえたい。

そして、聞きたい。

カメラの前じゃないと思ったのに、俺の手を繋いだわけを。