第52話☆ ページ10
Aside
溺死を決めた日から私はずっとリハビリをして、ちょくちょく人使や翼、A組のみんながお見舞いに来てくれた。あとお母さんも。
あのあと翼とは和解し、前と同じような関係になった。
「1,2、1,2。そうそう！足を交互に出して…そのままそのまま！
お疲れ様！今日はココまで」
私は近くにある椅子に座り、うなだれる。めっちゃ疲れた…
「はいどうぞ」
伊吹さんがタオルを投げてきたので、とりあえず片手でキャッチする。
『このままリハビリを続ければ、いつうまく歩けるようになりますかね』
「うーん…人によってちがうけど、このまま行けば6ヶ月くらいでちゃんと歩けるようになるかな」
四ヶ月…そんなにかかるのか。
まぁ、気長にリハビリを続けるか。
車椅子に座り、自分の病室に戻る。そしてベットに転がりただただボーッとする。
本を読もうと思っても腕がないから読めない。
なにかやろうと思っても、腕がないからやりづらい。
私には考えるか、ボーッとするしかすることがない。ずっとこの苦痛を味わってもいいけどね。
……お兄ちゃんに会いたい。
死にたい。
静かな病室に、秒針の音だけが響いてゆく。
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豆腐ドーナツ(プロフ) - みるきさん» ありがとうございました。番外編の方もよろしくおねがいします！ (2022年10月30日 9時) (
レス) id: e71b98c6f0 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - 完結お疲れ様です！！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年10月29日 23時) (レス) @page12 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐ドーナツ2世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/teryahboja/
作成日時：2022年9月11日 20時
