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｢おいこの資料前年のじゃないか！！誰だ！！｣


『こっちでもう出来てますから持ってって下さい』


｢先輩これ間違って先方に渡しちゃって、どうしたらっ...｣

『私から連絡しておくから、それだけ終わらせて』


｢プレゼンの資料部数足りてないみたいだ！！｣


『刷っておくからある分確認して』




毎日毎日馬鹿みたいに忙しい営業部署で、上にも下にも挟まれ死にそうな思いで仕事をこなす。激務だけどお金は欲しいし、親には迷惑かけられない。

双子の兄はアイドルだから頼れないし、今日も深夜に車を走らせ帰宅後、シャワーを浴びてビールを煽る。


日付を跨いでかかってきた電話を慣れた手付きで手繰り寄せて。




『...ヨボセヨ』


｢何、まだ辞めてないのその仕事｣


『当てないじゃん、ホームレスになるわ』


｢よく言うよ、お金だけ溜まってるくせに｣


『私が辞めたら営業部全体が』

｢いい、よく聞きなよ(名前)｣









｢お前がいなきゃ成り立たないような会社なら｣




｢いっそ潰れてしまえそんなブラックな会社｣








どうやら双子の兄は私に仕事を辞めさせたいらしい。









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テヒョンさん落ちの筈が変わるかも。
2作目です。執筆状態：続編あり(連載中)