特異点 ページ3
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イギリスまで行くのにフルーパウダーを使って、関門であるバーの暖炉に出る。
早く出ないと次々に来るから、慌てて煤を払って身分証を提示した。静かに頷かれて細い通路に入る。
｢っA！ヒョンたちも来たよ｣
『お久しぶりですね、ジミン先輩、ユンギ先輩』
JM｢Aちゃん〜、すっかり1人前だね！｣
YG｢こないだも手柄だったってな｣
和やかに話しながら、細い路地を抜けた先の大通りを歩く。この2人が駆り出されたってことは、今回は何時もより危険な任務なんだろう。
杖を一振すれば、ぼんやりと探し人の足跡が見える。
なにかに怯えるように、後ろを気にしながら小走りする、帽子を深く被った小柄な男性。
お世辞にも綺麗とは言えない格好で、ぼろぼろの革靴で煉瓦の上を駆ける。
私達も急いでその後を追う。
いったい何に怯えているのか。
どんどん消えてく足跡を追うと、大通りを抜けて舗装されていない道を走り、草木の生えた砂利道を抜けて、たどり着いた一軒の屋敷。
切らした息を整えながら、その大きな門にそぐわない、壊された南京錠を目にする。
途端、抑えきれないほどの不安と恐怖に見舞われた。
背後から掛る声を振り切って屋敷に急いで入る。エントランス、ホール、リビング、キッチン。
客室も、シャワールームももぬけの殻。
取り乱したように屋敷内を進む私に、グクが横に並んで困惑気味に見てくる。
｢どうしたの急にっ......何か見つけた？｣
『あの南京錠は魔法で壊されてる、でもあの秘密の守り人はスクイズなんだ、っ、もしあれが追っ手のやったことなら....ッ』
2階に駆け上がって合流した先輩たち。
薄らと開けられた、一室を開いた瞬間。
そこに広がる景色に、私たちは言葉を失った。
『.....魔法大臣にこれを。宜しくね、フォークス...』
不死鳥のフォークスに紙をもたせ、屋敷の1階にあるリビングのソファに4人で腰掛ける。
背を摩ってくれるジョングクに少し微笑んで、目の前のソファに座るユンギ先輩を見る。同じように、私を見る先輩。
部屋に散乱した、何枚もの紙と分厚い本。
窓際で仰向けに、恐怖に虚ろな目を見開いたまま亡くなっていた、あの守り人の身体。
その腕に刻まれた、ローマ数字の�機�
何かとてつもない、大きな力が動いてる。
私たちはそれを、潰さなければならない。どれだけの犠牲を伴ったとしても。
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▲たると▽(プロフ) - 青衣さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂けてるなんて、更新頑張れます！青衣様もご健康でお過ごし下さい(* ´ ` *) (2021年1月15日 21時) (
レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - まださむいので体調にも気をつけてくださいね (2021年1月14日 23時) (レス) id: 13074a2c40 (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - 更新ありがとうございます。ずっと楽しみにしてました。これを楽しみに頑張れます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: 13074a2c40 (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - あいさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが更新頑張ります(* ´ ` *) (2021年1月14日 23時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ▲たると▽さん» 更新再開嬉しいです！作者様のペースで無理せず更新なさってくださいね。応援しています(´ω`) (2021年1月14日 10時) (レス) id: 6e5c7cab71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▲たると▽
| 作成日時：2020年11月30日 22時
