繰り返したままfeat.YG ページ14
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気づかなかった訳じゃない。
何処かでわかってた。また繰り返す、また終わらないって。
嗚呼この世界でもまた、散るのか。そんな心持ち。
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"俺たち八人だけが、繰り返したまま"
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Aは気づいた。思い出した筈だ。
だから、
今、グガの腕の中で微動だにしないんだろ、お前は。
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頭がおかしくなりそうだった。
孤児院でダリーナ見た瞬間、驚きのあまり声が出なかった。数百年、数千年と繰り返す人生は、いつも此奴の死によって自動的に行われるものだ。
また繰り返した。また終わらなかった。
今度こそ、今度こそ。
帰ろう、揃って帰ろう、あるべき場所へ。還ろう。
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イギリス、ロンドン、アメリカ、上海、名が変わる度出会う場所もバラバラだった。
そんな繰り返す人生が、世界時計によって引き起こされていると知ったのはここ数百年の間にだ。
けれど、肝心なところを知る前に毎回俺たちは必ず死ぬ。
"どっちがクロノスの末裔だ?"
テヒョンもジミンも、ホソクやナムジュン、ジンヒョンも必死に探した。たった一つ、その答えだけが何百年経とうともわからない。
だから、どちらかが終わらせる必要があった。
死に触れる直前に、世界時計の干渉を免れる事で。
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状況を読み込めないまま、禁じられた森でAの身体を抱え込んで涙を零すジョングガを、ただそっと見守る。
もう叫ぶこともしない。
乱れた前髪から見える、幾つもの激情を灯した目が赤い光を強くする。鈍く、濃く。より、鮮明に。
その瞬間、クロノスの気配を察知した死喰い人が姿くらましで俺たちを囲う。舐められたもんだなと杖を出す前に、物凄い音が衝撃波と共に死喰い人を襲った。
余りの威力に、目を見開いて後ろを振り返る。
グガの魔力が衝撃波を作り出して、攻撃呪文を弾いては圧倒していく。腕の中のAを大事に抱えて、彼奴の足元に出た特徴的な紋様に、冷や汗が頬を伝うくせ、口角は上がる。
「ッ、ようやくか、長ぇんだよ、馬鹿野郎が」
JM「っほんと、勘弁してよね.....!」
JN「行ってこい馬鹿ども!!!!」
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「ルタ・B・クロノスの名のもと、凱旋を開け」
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引きずり下ろせ
お前がやり返す番だジョングガ
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▲たると▽(プロフ) - 青衣さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂けてるなんて、更新頑張れます!青衣様もご健康でお過ごし下さい(* ´ ` *) (2021年1月15日 21時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - まださむいので体調にも気をつけてくださいね (2021年1月14日 23時) (レス) id: 13074a2c40 (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - 更新ありがとうございます。ずっと楽しみにしてました。これを楽しみに頑張れます! (2021年1月14日 23時) (レス) id: 13074a2c40 (このIDを非表示/違反報告)
▲たると▽(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!ゆっくりではありますが更新頑張ります(* ´ ` *) (2021年1月14日 23時) (レス) id: 53fe41528b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ▲たると▽さん» 更新再開嬉しいです!作者様のペースで無理せず更新なさってくださいね。応援しています(´ω`) (2021年1月14日 10時) (レス) id: 6e5c7cab71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:▲たると▽ | 作成日時:2020年11月30日 22時